アルカリ性食品で虫歯予防

こんにちは

虫歯予防を考える際に唾液が歯を保護する力(緩衝能)もそれが酸性かアルカリ性かによって、虫歯のなり易さが違って来ます。
唾液の緩衝能を論じる時に良く出てくるのが、こちらのステファンカーブです。
これは食事を食べた後口の中のPHが低下し、そうすると歯の表面のリン酸やカルシウムなどのミネラル分が少し溶け出します。(脱灰)そのご唾液がそのPHを上げるように働き口腔内の環境がまたアルカリ性に戻ります。この唾液の能力を緩衝能と言いそれが高い人ほど、早く口腔内のPHが元に戻るので虫歯になりにくいのです。

ですから、一日の食事によるPHの変動を下記の図のように現わすと、上の図では、
歯が溶ける臨海PH以下になっている絶対時間は少ないが、下の図では、間食の回数が多く、殆どの時間が臨界PH以下になっています。これはいわば歯が溶けるスイッチが入りっぱなしになってしまった食生活のパターンです。

 

ここまでは、皆さんも一度は聞いた事が有る話だと思います。
だから、虫歯の原因になる甘味や糖質、粘着性の食品を避けなければいけないという事になります。だけれども、いくら甘い物をたらふく食べて歯ブラシをろくろくしないでも虫歯にならないという方も中にはいらっしゃって、そういう方の場合は、この唾液の緩衝能が高いのです。
それでは、唾液の緩衝能を高くするにはどうしたら良いのでしょうか?
今までその対策の為に言われて来た事は、

・食事の頻度に注意して、甘味、糖質、粘着性の食べ物ははなるべく食べない。
・リン酸やカルシウム等を含んだプロフィリンと言うサプリメントを摂る。
・食後にキシリトールのガム等を食べて唾液の分泌を促す

でもこれは、すべて口腔内の局所の環境を考えた対策であって、唾液自体の緩衝能を上げる対策では有りません。それでは、その唾液の緩衝能を左右する因子は何でしょうか?

残念ながら、歯学部ではそれに関しては、教育されて来ませんでしたが、個人的には唾液の緩衝能を上げる方法こそ、虫歯予防の根治療法と言えると思っています。その為には、アルカリ性の食品を摂取し身体全体をアルカリ性にすれば良いのでは?と、最近は考えています。下の図は食品の酸度とアルカリ度です。おおまかに言ってしまえば、肉類、穀物は酸性、野菜や果物はアルカリ性という事になります。ですから、野菜や果物中心の食事をとる事でアルカリ性体質になると、唾液の緩衝能も上がり根本的に虫歯になりくい体質になるのでは?と言う仮説が成り立つのです。
(現在其れに関しての文献的調査をまだしていませんので、既にそういった実験が有る場合はまたご報告いたします。)

食品の酸度・アルカリ度http://www.wellba.com/wellness/food/contents/00301/sa.html

食品名
酸 度
アルカリ度
 
食品名
酸 度
アルカリ度
肉 類 豚肉 6.16    野菜類 ホーレン草     15.60
牛肉 5.00    京菜    6.20
鶏肉 10.41    キャベツ    4.86
乳・卵類 牛乳    0.21 大根    4.53
チーズ 4.30    人参    6.40
卵白    3.21 ゴボウ    5.04
卵黄 19.17    カボチャ    4.35
魚介類 マグロ 15.28    ナス    1.93
サケ 7.90    キュウリ    2.16
ウナギ 7.52    サトイモ    7.72
カキ 8.00    ジャガイモ    5.35
タコ 12.78    サツマイモ    4.27
エビ 3.18    果実類 ミカン汁    3.60
穀類 白米 4.31    ブドウ汁    2.25
玄米 15.47    バナナ    8.82
小麦粉 3.44    イチゴ    5.61
そば粉 7.72     カキ    2.66
豆類 ソラマメ 4.35    リンゴ    3.44
エンドウ 2.49    きのこ類 マツタケ    6.40
落花生 5.40    シイタケ    17.48
大豆    10.20 シメジ    3.67
小豆    7.34 し好品 茶(5g/l)    1.60
インゲン    18.82 コーヒー(5g/l)    1.85
海藻類 コンブ    38.9 ワイン    2.43
乾ノリ 5.25    清酒 0.64   
          ビール 1.10   

しかしながら、人間の血液が食品によって酸性になるという事は無いという説も有るようで、それに関しては下記のHPにまとめて下さっていたので、引用します。

(転載開始)
 

医師が教える1分ダイエット
 「医師が教える1分ダイエット」のHPに、アルカリ性食品という概念は古い概念で、人間の血液が食品によって酸性になることはありません。「酸性食品」「アルカリ性食品」という概念は医学的にすでに否定されています。アルカリ性食品が体に良いと言われますが、意味のあるものではありません、と書かれています。私も長い間、そう信じていました。 http://bestdiet.jp/c_foods/c2002_07_05.html

NHK ためしてガッテン!の実験
 被験者10人を酸性食品ばかり食べるグループと、アルカリ性食品ばかり食べるグループに分け、3日後にオシッコのpHを測定しました。その結果、酸性食品を食べたグループは酸性のオシッコが多くなり、アルカリグループはアルカリ性のオシッコが多くなりました。 http://www.nhk.or.jp/gatten/archive/2001q1/20010117.html (残念ながらリンクは切れてました)

NHKの実験でも、血液は酸性になりませんでしたが、酸性食品をたくさん食べた人の小便が酸性に傾きました。その理由は、腎臓が血液のアルカリ度を懸命に保っているからです。したがって、「医師が教える1分ダイエット」のように、血液に変化がないからといってアルカリ性食品に意味がないと否定するのは見当違いかもしれません。

私の実験
 そこで、私は自分の小便のpHを測ってみました。使用した試験紙は、テトラテストというpH試験紙でスーパーの熱帯魚用品コーナーで見つけたものです。pH4.5~10.0まで測れます。24本入りで780円でした。
測定した結果はpH 5.5でした。pH 5.5と言えばかなりの酸性です。私は普段から野菜をたっぷりと食べているので自信があったのですが、ショックです。そこで、少し詳しく勉強してみました。

酸性食品とアルカリ性食品
肉、魚、玄米などを燃やすと蛋白質、脂質、炭水化物が燃えて、後に灰が残ります。この灰の成分は硫黄、塩素、リンなどのミネラルです。これらのミネラルは体内に入ると、体内で酸素と反応して、それぞれリン酸、硫酸、塩酸になります。これらのミネラルは名前のうしろに酸がついているように、リトマス試験紙で酸性を示します。このようなミネラル成分が含まれている肉、魚、玄米などの食品を酸性食品と呼びます。

一方、野菜や果物、キノコ類を燃やすとナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルが残ります。これらのミネラルはリトマス試験紙でアルカリ性を示します。したがって、野菜、果物、キノコ類などを、アルカリ性食品と呼びます。カリウム、カルシウム、マグネシウムは身体に必要な必須ミネラルです。もしも、あなたが高血圧患者なら、これらのアルカリ性のミネラルをたくさん摂ると、血液中のナトリウムを排出してくれるので、血圧の安定に効果があります。

健康食品メーカーは、アルカリ性食品は野菜不足のために酸性になりがちな身体を中和するので健康に良いなどと説明しますが、そのような説明のしかたをすると、医師が教える1分ダイエットのように血液が酸性になることはないなどの反論が出てきます。
アルカリ性食品という考え方は、食品に含まれるミネラルを偏りなく摂るために考えられた1つの方法です。万遍なく摂ることが目的なので、中和すれば良いというものではありません。

3日目
私のpHが予想外の強い酸性でショックを受けたので、夕食には肉を一切やめ、オールアルカリ食品にして、もう一度測定してみましたが、やはり 5.5でした。
おしっこのpHはあまり早く変化しないものかもしれません。たとえば、カルシウムについて言えば、骨には何kgも貯蔵されているのに対して食べものから入ってくるカルシウムは0.5g位しかありません。NHKの実験でも、3日間食べ続けていますから、その位の時間がかかるのかもしれません。
また、おしっこをアルカリ性にするには、酸性度の強い食品を避けることも必要です。そこで、主菜の鶏肉をやめて豚肉を食べることにし、たっぷりの野菜を毎食食べることにしました。主食は全粒粉パンです。このような食事を3日間続けて測定しましたが、やはり結果は変わりませんでした。

3日間では変わらないのかもしれません。NHKの実験でも、酸性の人がアルカリ性に変わるという実験ではなかったようです。酸性食品を食べる人に酸性の人が多いというだけの話です。それでは、1ヶ月続けたらどうでしょうか?
私は高血圧の食事療法をしています。高血圧の食事療法で最も効果が高いのは減塩ですが、ナトリウムの排出のためにカリウム、カルシウム、マグネシウムの摂取も重要です。アルカリ性食品は高血圧、浮腫み、セルライトの解消の食事と同じです。この実験をさらに1ヶ月続けることにしました。

45日目に成功!
おしっこをアルカリ性にするにはアルカリ成分の多い食品を摂るだけでなく、酸性成分の多い食品も避ける必要があります。そこで、鶏肉の代わりに豚肉を食べることにし、小松菜またはほうれん草を毎食たっぷりと食べることにしました。
その結果、1ヵ月後のpHは5.5と変わりませんでしたが、45日目にpHがようやく7.0に変わりました。ヒトの血液のpHが7.4ですから、これはたいへん良い値です。

まとめ
食品のpHについて誤解が多いようなので、次にまとめます。
・食品に含まれるミネラル成分のうち、カルシウム、カリウム、マグネシウムなどはアルカリ性を示します。アルカリ性ミネラルは大豆、海藻、野菜、果物、きのこに多く含まれます。
・ミネラルのうち、硫黄、塩素、リンなどは酸性を示します。これらは肉類、魚、穀類に多く含まれます。
・おしっこのpHによって、その人の食事の傾向がわかります。ただし、体内に貯蔵されているミネラルは大量なので、個々の食品によって影響を受けることはなく、改善には1ヶ月以上の時間がかかります。
・ミネラル成分の偏りを廃するのが目的なので、体液の酸性を中和する食品とか、野菜不足をアルカリ性食品で補うとする考えは間違いです。たとえば、黒酢に含まれるミネラル分は野菜などよりもごく少ないので中和することもできません。
・アルカリ性だから良いのではなく、良い栄養成分の食品にアルカリ性のものが多いということです。
・肉類の摂取を少なくし野菜を多く食べて、おしっこのpHをできるだけアルカリ性(pH7.4)にすることは意味のあることです。
・食塩はアルカリ性を示します。したがって、梅干や漬物もアルカリ性食品です。おしっこのアルカリ性を測るときは、梅干など食塩の多い食品を除いて測定する必要があります。

注:アルカリ度とは
アルカリ性食品100gを燃やして、その灰分を水に溶かします。次に酸性液を徐々に加えていって、中和するのに要する酸性液の量でアルカリ度を表します。アルカリ度の高い食品はアルカリ性ミネラルの含有量が多いと言えます。アルカリ性ミネラルの多い食品は昆布、インゲン、しいたけ、ほうれん草、大豆、バナナ、里芋などです。

注:酸性度とは
酸性食品100gを燃やして灰分を水に溶かし、中和するのに要するアルカリ液の量で酸性度を表します。酸性のミネラルが多く含まれる食品は、鶏肉、卵黄、まぐろ、たこ、玄米などです。

通風のための食事
近頃、通風の食事療法にアルカリ度を調べると良いと説明するサイトが見られます。なるほど、上の食品表を見ると、酸性食品にプリン体が多く、アルカリ食品にプリン体が少ない傾向が見られるので、良い方法かもしれません。
ただし、食品のアルカリ度には1つの大きな欠点があります。それは、食塩が強いアルカリ性を示すことで、プリン体の多い食品でも塩分と一緒に摂ると中和されてしまうことです。したがって、食事のアルカリ度を調べるのであれば、食塩の摂取を極力減らした上でなければなりません。

(転載終了)

この方は尿のPHが食品により変化していく事を確認されています。
尿のPHが食品により左右されるのであれば、唾液も変化するであろうとという仮説が一歩真実に近づいたように思います。それは今後検証してみる価値が有りそうです。
いずれにしろ今の所は仮説の域を出ませんが、それでも今後の本当の意味での虫歯予防の鍵は食生活に有るのだと思います。

残念ながら歯医者は虫歯を治すことなんて出来ないのです。いくら削って詰めたって、真の原因は食生活に有るのですから、しかもその詰め物にフッ素(地球上で6番目に指定される毒物)やBPA入りのレジン(ビスフェノールAという環境ホルモン:過去記事に書いたけど、子供の知能の低下にも関係していると言われています。)で虫歯で穴が開いたから、それを詰めるというのは事の本質を見失っているのでは?と思います。

それで今回の記事のまとめです。ちょっと荒っぽいですが、結論をあえて出してしまうと、

虫歯予防に良い食習慣:野菜や果物中心の菜食
という事です。この記事は為清 勝彦さんが翻訳された8:1:1フルータリアンダイエット(ダグラス・N・ダグラス)の原稿からヒントを得ています。今後本が出版されるかもしれないので、本が出版されたら詳しくはそちらをお読みくださいね。料理嫌いのママには朗報だと思います!

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