ベジタリアンは栄養不足?

こんにちは♪

さて今日も食に関する話題で行きたいと思います。以下は私自身の食事の経歴と血液検査のデータです。これまでの経過ですが、2011年の2月に術前の血液検査をして、その後9ヶ月間糖質制限食。その後3ヶ月間特に制限せず普通の食事。それから6ヶ月間玄米菜食。そして、最後に約70%をローフードの果物・葉食にして12ヶ月弱経過後、最後の1ヶ月はローフードの果物・葉食にプラスして玄米も一日に2回食べました。

今回は血液検査の中で変化が見られた、タンパク質、脂質、糖質の代謝に関連する項目と鉄分と免疫力の指標になる分画を含めた白血球についてデータのまとめにプラスして、動物性食品には含まれるが植物性食品には含まれないという栄養素のビタミンD、ビタミンA、ビタミンB12について等のデータも取りました。その他の項目については大きな特筆すべき変化は無かったと思います。以下が検査結果です。

 
  
  
ご存知の方も多いと思いますが、今回の検査項目を分かりやすいように解説念の為に下記に簡単に記載してみます。

総蛋白:
栄養状態を維持するアルブミンと免疫防御に働くグロブリンを合わせた物質です。健康な人は総蛋白の値が一定の範囲に収まりますが、病気によってはその比率が増減し、特に栄養、肝臓、腎臓の状態で大きく変化します。総蛋白の基準値は「6.5~8.2g/dL」です。総蛋白は肝臓で生成されますので、基準値より低い場合は栄養が摂取できていなかったり、消化器が肝臓まで栄養をうまく運べないといった、他の臓器の病気も考えられます。

尿素窒素:
尿素窒素(BUN)とは、血清成分からタンパク質を取り除いた残りである残余窒素の30~40%を占める成分です。生命活動のエネルギーとして使われたタンパク質の燃えかすとして生じるアンモニアを無害化するために、二酸化炭素と結びついた結果できたものです。通常、尿素窒素は腎臓でろ過されて尿中へ排出されますが、急性や慢性の腎不全などで腎臓の働きが低下すると、ろ過しきれない分が血液中に残ってしまい、尿素窒素の値が高くなります。
また、タンパク質の取りすぎ、大量の消化管出血、甲状腺機能亢進症、悪性腫瘍、脱水症状の場合も数値は上昇します。逆に数値が低い場合、タンパクの摂取不足が考えられます。その他、尿素のほとんどすべてをつくっている肝臓の働きが悪い場合、すなわち重症肝障害、肝不全などでも数値は低くなります。

HbA1c:
高血糖状態が長期間続くと、血管内の余分なブドウ糖は体内の蛋白と結合します。この際、赤血球の蛋白であるヘモグロビン(Hb)とブドウ糖が結合したものがグリコヘモグロビンです。このグリコヘモグロビンには何種類かあり、糖尿病と密接な関係を有するものが、HbA1c(ヘモグロビン・エイワンシー)です。正常値は、4.3~5.8%で、6.1%以上であればほぼ糖尿病型と判断して良いことになっています。なお2012年4月1日より、これまで使用していた数値(JDS値)よりおよそ0.4%高くなっています。

白血球の分画:
一般に白血球といっているのは、5種類の重要な白血球(好中球、リンパ球、単球、好酸球、好塩基球)を総称しているもので、これを白血球分画といいます。これらの分画にはそれぞれ異なる形態・性質があり、正常な状態のときはそれぞれの占める割合が一定範囲内に保たれていますが、からだになんらかの異常が発生するとお互いの比率に変化が現れます。

好中球と白血球のバランス:
免疫力が高いが低いかはこの2者の比率で、検討をつけることが出来ます。好中球はが大腸菌や死んだ細胞の死骸などサイズの大きな異物を食べて処理し、リンパ球はそれよりも小さな、変異した細胞やウイルスなどを駆逐します。好中球の寿命は2~3日と短く役目を終えると組織粘膜を死に場所にして活性酸素を放ちます。顆粒球とリンパ球の比率は常に変動します。理想的には「顆粒球=54~60%」「リンパ球=35~41%」といわれています。活性酸素を増大させないために、またリンパ球の活発な活動を妨げないためにも、顆粒球の比率を60%以内に抑えることが重要だといえます。

ヘモグロビン:
ヘモグロビンは、酸素と結合するヘムという物質と、グロビンという蛋白質が結合してできていますが、ヘムの合成には鉄が必要です。鉄が不足するとヘモグロビンの産生がうまくいかなくなるために赤血球1個あたりのヘモグロビンが減り、赤血球の大きさが小さくなって、小球性低色素性(しょうきゅうせいていしきそせい)の鉄欠乏性貧血になります。貧血の90%以上がこの鉄欠乏性貧血です。

血清鉄:
血清鉄は血清中に含まれる鉄分のことで、鉄欠乏性貧血の有無を検査します。血清鉄の基準値は男性が「70~170μg/dL」、女性が「60~130μg/dL」です。鉄欠乏性貧血で低下し、鉄分の多い食品、赤血球を作る良質なタンパク質、鉄の吸収を高めるビタミンC、血を作るビタミンB群と葉酸を食べることが大切です
 

動物性の食品に含まれて植物性の食品に含まれない栄養素:
コレステロール、ビタミンD、ビタミンA、ビタミンB12

(考察)
栄養状態を維持するアルブミンと免疫防御に働くグロブリンを合わせた物質である総タンパク質は、動物性タンパク質をかなりの量摂取していた糖質制限食の時の7.7比べ、玄米菜食では7.2と低下した。しかしながら、果実・葉食では4ヶ月目で8、13ヶ月目で8.1と動物性タンパク質の摂取時より上回る数字が出ました。しかしながら、人においてのタンパク質の最終産物である尿素窒素の値は当然ながら、動物性タンパク質を積極的に摂取した糖質制限食では、19.2と最も高く、豆腐などの植物性のタンパク質を多く摂取した玄米菜食では、10.2と低くなっています。更に果実・葉食では動物性、植物性のどちらのタンパク質も積極的に取らなかったので、4ヶ月目で基準値以下の5.3、13ヶ月目で5.0となっています。
 
この意味することは、世間で言われているように動物性、植物性のタンパク質は必ずしも積極的に摂取する必要はなく、人間本来の食性である果物や葉性の野菜に含まれている成分のみで身体を維持して行く事は十分可能であるということだと思います。但し今回は完全な果物・葉食と言う訳でないので、100%そうした場合にどの様な結果が出るか検討する事が今後の課題です。

また総コレステロールについては、植物性の食品にはコレステロールは含まれないため、糖質制限食時の値223から玄米菜食で171、果実・葉食4ヶ月目で179、13ヶ月目で170に低下しました。

必要なコレステロールの大部分は食事由来でなく体内で合成されるので、動物性食品から摂取しなくても必要なコレステロールは維持されるという事が、今回の結果から言えると思います。なお、今回は動物性タンパク質を積極的に摂取する糖質制限食を6ヶ月継続した総コレステロールのデータだけを載せましたが、実は9ヶ月間続けていて9ヶ月目には総コレステロール値は252まで上がっていました。仮にその様な食事を続けると私の場合にはとても危険な結果を招いた可能性があると思われます。

また中性脂肪についてですが、糖質制限食で159、玄米菜食で136、果実・葉食4ヶ月目で118と徐々に数値が下がってきていましたが、果実・葉食+玄米(1ヶ月)生活で148とまた上がってしまっています。ここでよく誤解され言われていることに「果物は食べ過ぎると中性脂肪を増やす。」ですが、私の身体においてはそれは全く根拠のない事であると言えると思います。しかし、残念ながら果実・葉食生活の最後の1ヶ月に玄米を比較的多く摂取したため、糖質過剰摂取になり中性脂肪が再度上昇しました。「糖質の過剰摂取は太る」というのはやはり本当のようですね。今回13ヶ月目では果実・葉食生活のみのデータが取れなかったので、玄米を摂取しなかった時のデータを取り比較するのが今後の課題と言えます。

それから糖尿病の指標となるHa1cについてですが、これは糖質制限食時に4.7、玄米菜食で4.9、果実・葉食4ヶ月目で4.9、13ヶ月目で4.7と食事による変動はあまり見られませんでした。このことから果物は糖尿病に良くないとよく言われますが、それも根拠のない事である可能性がある事が分かります。ただ、果物の食べ方には少し工夫が必要で、血中に脂質が沢山あると糖の吸収が遅れ高血糖を引き起こすため、大量の脂質と一緒に果物を食べるのはNGです。ですから、おかずに天ぷらやカツを食べた後に食後のデザートとして果物を頂くのは良くない食べ方の一つです。

次に白血球数についてですが、糖質制限食事時6900、玄米菜食時3800、果実・葉食時4ヶ月目で3100、13ヶ月目で4000となっています。また同時に白血球の分画のうち好中球とリンパ球の比率を見てみると、糖質制限食事好中球:リンパ球=68%:25%、玄米菜食時51%:39%、果実・葉食4ヶ月目で49%:41%、13ヶ月目で48%-41%と推移しています。一般的に免疫力の高さを見るときには好中球とリンパ球の比率を見ますが、玄米菜食と、果実・葉食ではほぼ同じような比率で、免疫力は高く維持されていると言えます。それに対して、糖質制限食事には好中球の比率が60%を超えて、リンパ球比率が30%を切っています。この時に特に感染症にかかっていたわけでもないので、病的な原因が思い当たりません。それで、「この変化は食事が影響したのでは無いか?」という仮説が成り立ちます。

また、動物性食品の中に含まれている栄養素で植物性食品に含まれていない栄養素は、ビタミンD、ビタミンA、ビタミンB12、コレステロールの4つです。今回の検査値ではいずれも正常値の範囲に入っていました。コレステロールに関しては、コリン・キャンベル先生によれば体内で必要とするコレステロールをすべて作る事が出来るので、食品からコレステロールを摂取する必要性は全くないそうです。また、ビタミンAもまた、βカロチンから体内で必要とする時に必要な量を合成することが出来ます。そしてビタミンDに関しては日光浴をする事でコレスレロールを元にして体内で生合成出来ます。ビーガンになってから、19ヶ月経過していて動物性食品は摂取していませんが、ビタミンDのレベルは正常値の範囲内ですし、腎臓で生成される活性型のビタミンDのレベルは基準値を上回っています。これは恐らく日々の太陽凝視(サンゲージング)の効果かと思われます。

しかしながらビタミンB12に関しては体内に3年分程度の蓄えが有ると言われていますので、今回は基準値を下回ることがなかったものの今後も引き続きデータを収集し長期的な分析が必要だと思われます。ビタミンB12は土中あるいは人間を含む動物の腸内細菌によって合成されると言われている栄養素です。ビタミンB12をたっぷりと含んだ栄養豊かな土壌で育った植物は、この栄養素を容易に吸収することが研究により証明されています。しかしながら、現代人は活力のない土で育てられ、浄化された野菜や果物ばかりとっているので、動物性食品を摂取しないとビタミンB12不足になると言われています。

ですから肥沃な土地で育った新鮮なオーガニックの野菜や果物を摂取できれば、ビタミンB12不足にはならないと思われます。しかしながら、それが難しい場合は、私は海苔をビタミンB12の補給源にすればいいと思っています。海藻に含まれるビタミンB12は異性体で、本物のビタミンB12の吸収を妨げるという意見もあるようですが、海苔がビタミンB12の補給源になるという研究も出ています。

(独断と偏見による結論♪)

・人は動物性タンパク質を摂取しなくても栄養不足になることは無い。
・世間で広く信じられていることが正しいとは限らない。
・真実を知るためには、結局自分で探しに行く以外には無い。

血液データに関する検証は以上になりますが、個人的には動物性食品の摂取は抑えて、植物性食品中心の食事をお勧めします。コリン・キャンベル先生も「動物性食品の中に含まれている栄養素で、植物からは十分に得られない栄養素は何もない。植物性食品は動物性食品よりもはるかに多くの抗酸化物質や食物繊維、ミネラルを含んでいる。」と、著書の中で言っています。

<

植物性食品と動物性食品の栄養成分の比較>

 

(※1)同カロリー量中のトマト、ホウレンソウ、ライマメ、エンドウマメ、ジャガイモに含まれる量同カロリー量中の牛肉、豚肉、鶏肉、牛乳(ここでは脱脂乳でなく全乳)に含まれる量

アメリカの・コリン・キャンベル博士(コーネル大学名誉教授)は先進国での生活習慣病の蔓延は、動物性食品の過剰摂取が原因であるといいます。

そしてその改善方法は、

「精製されていない植物性食品を、出来るだけ丸ごと食べること。」

この様なとてもシンプルなものです。

葬られた「第二のマクガバン報告」下から抜粋
コリン・キャンベル博士の推奨する食事の基本方針

積極的に食べるべき食品:果物、野菜、豆類、きのこ類、種実類、海藻類、全粒穀物

最小限に抑えるべき食品:精製炭水化物、植物油、魚介類、調味料

避けるべき食品:肉類、家禽類、乳製品、卵

(まとめ)

今回の血液データから、私の身体でも「動物性食品に含まれている栄養素で植物性食品から十分に得られない栄養素は何もない」という事が真実である事がある程度証明されました。(ビタミンB12に関してはもう少し長期的に検証する必要有り)
今後は「そんなんじゃ栄養が取れない!」「肉を食べないと背は伸びない!」「牛乳をのみなさい、チーズを食べなさい!」「そうしないと骨が脆くなるわよ!」「果物や野菜だけじゃ力が出ない!」等とありがたいアドバイスを頂いた時には、自信をもって反証したいと思います。

私達の身体は植物性食品を食べるようにデザインされているのです。動物性タンパク質なんて摂取しなくても、人はタンパク質の欠乏症なんて起こしません。栄養的に問題が無いのであれば、特に肉なんて食べなくても良ですよね。でも最初から完璧でなくても大丈夫です。私もビーガンになる前は糖質制限食でガンガン肉を食べていましたから。はじめは週一回、ミートーフリーの日を過ごしてみませんか?

そして食事の時に「大切な命だから感謝していただこうね。」と言う代わりに、「牛のお母さんも涙を流す愛情深い私達の友達だ。」という事を子供達に伝えませんか?

(転載開始)

「君も牛の涙を見たか?」

http://yokohama-no1.blogspot.jp/2013/06/blog-post.html

 
  

20130602 朝日・朝刊 いずれの写真も宍戸大裕

上=飼い主が避難し、取り残されたところを保護された犬  

下=死骸に囲まれる牛舎で、牛が涙を流していた  

  

東日本大震災に伴う東京電力福島第一原発事故で、福島県の警戒区域に置き去りにされたペットや家畜の過酷な実態を直視したドキュメンタリー映画「犬と猫と人間と2 動物たちの大震災」の紹介の記事が、20130602の朝日・朝刊、社会面にあった。

映画は、死骸と糞尿の悪臭が充満する牛舎で涙を流す牛、つながれたまま息絶えた犬の様子が映し出されていると説明、目を覆わんばかりの光景が人間の重い責任を問いかけている。

この記事を読んで、牛の涙についての子供の頃の辛い思い出が蘇ってきた。私も黄葉、黄昏時(たそがれどき)、昔のことが何かと思い出すようになった。

私の生家は茶と米を主とした専業農家だった。田畑を耕作するのに、今のように機械化はされておらず、牛が鋤(すき)を引いた。牛は過酷な労務の主役、家族はその労務に感謝して大切に扱った。

牛には田畑での労務の他にもう一つの仕事があった。それは仔牛を生むことだ。生まれた仔牛を半年間育てて、馬喰(ばくろう)に売った金は我が家の貴重な現金収入になった。私が子どもの頃の昭和30年代の初め、何故か成牛でも仔牛でも値段が変わらなかったのが、当時不思議に思えた、7~8万円だった。父が、仔牛が雌だったときは異常に喜ぶのが可笑しかった。雄は子が生めないからか?

出産して暫く経ってから、再び獣医による人工授精が行われる。今でこそ、それが人工授精だと分かるのだが、当時はよく解らなかった。大人は種付けと呼んでいた。こんな現場に立ち会っていたから、獣医が行う妊娠判定の仕方を知っている。この稿では、こっちの方に話を逸れていくわけにはいかない。個人的にお聞きください、詳しくお話できます。

半年間程育てた仔牛が馬喰に売られていった、それからの数日、親牛は大きな目から大粒の涙を流し続けた。漆黒の瞳が潤んで、涙が目蓋(まぶた)から溢れ頬に垂れていた。牛小屋の奥から、どこまでも聞こえそうな大きな声で、飼い主を批判するかのように泣き続けた。子を案じる親のその声音(こわね)が何とも言えないほど切ないのだ。私も一緒に泣きたくなる。日が暮れ、夜を迎えるのが怖かった。

家族は誰も仔牛のことに触れようとせず、何もなかったようにやり過ごす。普段通りに、風呂に入って、晩飯を食って、一部屋に集まって、ラジオを聞き新聞を読む。父と母は翌日の野良仕事の話をしている。私は祖母にいつものように学校での出来事を話した。兄たちは勉強をしていた。

一人ひとり次々に部屋に消え、寝静まっても、牛小屋からの泣き声は止(や)まない。寝付きのいい私でも、夜半過ぎまでは寝付けなかった。明朝、まどろみから目覚める、衰えのない大きな泣き声が耳に入ってくる。一緒に寝ていた祖母に、一晩中泣いていたよ、と聞かされる。

家族みんなが揃った朝飯時に、牛が泣いていたことを話すと、全員、一晩中泣き声を聞いていたと言った。気にしていたのだ。当番の私が、牛小屋に飼葉(かいば)を持って行っても、桶に顔を突っ込もうとしない。食おうとしないで外を直視していた。

(転載終了)

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2 Responses to “ベジタリアンは栄養不足?”

  1. taro11O より:

    こんにちわ、東南アジア在住の(セミ)ヴィーガンのものです、
    以前の記事のようですが拝見いたしました。

    ヴィーガン、ベジタリアンで問題になってくる栄養素で、ビタミンB12ともうひとつ、カルシウムがあろうかと存じますがこちらについては測定されましたでしょうか、またはご見解ございますか。

    ブログの方、色々と検索してみましたが思うようなものがヒットしませんでしたのでコメントさせていただきました。

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