ロクサーナ女史のミルトン・エリクソン催眠セミナー備忘録(by私目線)

こんにちは!今日は20世紀最高の天才セラピストと言われる、ミルトン・エリクソン博士の直系のご息女のロクサーナ・エリクソン・クライン博士のミルトン・エリクソン催眠セミナーの1日目に参加してきました。ウィッキペディアのミルトン・エリクソンのページによれば、[「治療に抵抗するクライエントなどいない。柔軟性にかけるセラピストがいるだけだ」。この言葉に端的に表されるように、彼の技法は「ユーティライゼーション(Utilization;利用できる物はなんでも利用する)」を旨とした、臨機応変・変化自在なもので、その名人芸は「アンコモン・セラピー」、「魔術師」と呼ばれる。

クライアントごとに異なるアプローチをすべきという信念から、自らは技法の体系化は好まなかった。]とあるが、ご息女のロクサーナ・エリクソン・クライン博士のお話を聞いて、「柔軟性、ユーティライゼーション、クライアント毎に異なるアプローチ」はまさにミルトン・エリクソン催眠の神髄なのだなと思いました。今日はセミナー1日目で学んだミルトン・エリクソン催眠の私目線からの神髄をシェアします♪

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ロクサーナ・エリクソン・クライン女史から見たミルトン・エリクソン博士

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ロクサーナ・エリクソン・クライン女史から見て、ミルトン・エリクソン博士は家族だんらんでみんなでラジオを聞いている時にポップコーンを作ってくれた思い出もあるとても良き父親だったそうです。またミルトン・エリクソン博士は、自身の妻や子供たちの話、ゴミの収集係の人の話、近所の床屋さんや子供たちの話など、誰の話でもとにかく熱心に聞いていたそうです。と言うのも、ミルトン・エリクソン博士は他の人の言う事やアィディアはどんな事であれ、「一度チェックしてみよう!」という好奇心の持ち主でかつ他人の経験はミルトン・エリクソン自身の経験の一部だとも考えていたからだそうです。

また、何か問題が有ると家族はまず父であるミルトン・エリクソンに相談したそうです。そこで子供たちの腹痛の訴えに対するミルトン・エリクソン博士の3者三様の対処の方法を紹介してくれました。

まず妹のクリスティが「お腹が痛いの」とミルトン・エリクソンに話をした時には、ミルトン・エリクソンは母親にバンソコウを持ってきてもらい、クリスティのお腹に儀式的に貼ったそうです。そうすると、クリスティの腹痛は程なく治まったそうです。

そして、兄のロバートが腹痛を訴えたときには、ミルトン・エリクソンは決まって、ホワイト・タミーという名前のお腹が白いカエルお話をしたそうです。ホワイト・タミーは池の真ん中に座ってハエが、「ブンブン」唸りながら飛んでいるのを眺めているのがとても好きだったそうです。そしてホワイト・タミーは稲妻のようなスピードでハエをクルンと巻き取るのが大好きだったそうです。そのハエは赤だったり、緑だったりしたそうです。

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実はこのホワイト・タミーのお話はメタファーで、自動的に催眠状態に入れて行く役目を果たしていて、兄のロバートはこのお話の続きを想像し次第に彼の内側のクリエィティブな部分にアプローチしていき、知らず知らずに彼が深い催眠に入ったところで、ミルトン・エリクソンは「ちょっとした妨害があったけど、落ち着いていくみたいだね。」という暗示を入れ腹痛を治したそうです。

そしてロキサーナ女史が「お腹が痛いの!」とミルトン・エリクソンに話をした場合ミルトン・エリクソンは決まって、「パンの切れ端を枕の下に入れてごらん!」と、ロキサーナ女史に伝えたそうです。と言うのもミルトン・エリクソンの一家は砂漠に住んでいたので、パンを一晩放置しておくと朝までにカラカラに乾燥しましたが、ロクサーナ女史が乾燥して「サクサク」になったパンが大好きだったのを、ミルトン・エリクソンは良く知っていたそうです。

またミルトン・エリクソンはロキサーナ女史にパンを枕の下に入れさせると、「どんな状態になったか確認してごらん」とも伝えたそうですが、これは、彼女が変容の感覚に同調する役割もしていたそうです。

勿論朝になってパンが「サクサク」になる頃には腹痛は決まって治まっていたと言います。このパンは肯定的な未来の投影で、ミルトン・エリクソンはロキサーナの好みを考慮してこのメタファーを使ったそうです。

この三者三様の「腹痛への対応」のメタファーのアプローチは本当に素晴らしいと思いませんか?私は素晴らしいと思ったので、家に帰って早速長男に使ってみました。帰宅すると、相変わらず長男が宿題をやらずに妖怪ウォッチのゲームに夢中になっていました。いつもだったら、「ゲームばっかりやってないで宿題をやりなさい!」と、言う所ですが、今日は「妖怪ウォッチ何レベ?」と聞いたら息子は嬉しそうに「99レベで友達の中で一番凄い!」と報告してくれました。

そこで、母は「それは凄いね~!ゲームがそんなに凄いんだったら、宿題やサッカーも段々上手くやれる様になるんじゃない!」と、暗示を入れました。そうしたら、「うんそうだね!」と、少し嬉しそうな顔をしていました。

ゲームをやる事を肯定されてよほど嬉しかったのか、夜寝る前に「僕モナ(家で飼っているモルモット)が段々好きになってきた。」と息子が、言いました。というのも実は長男は自分が怒られた後に母が、モルモットに無条件の愛を注ぐのを何度も目撃していたので、モルモットに焼きもちをやき、モルモットが嫌いになってしまっていました。

それで最近は「モナ嫌い!犬飼おう。」と言っていましたので、母にとってはこれは見逃せない息子の心理的な変化でした。小さな子供の場合は余り間接的な暗示よりは直接的な暗示の方が良く効くと「ミルトン・エリクソン心理療法」の著書にも書いていましたので、少し直球勝負的な暗示でしたが、結構効果が有るもんだな~と、びっくりしました。

そして今回腹痛の例で「クライアント毎に異なるアプローチ」がミルトン・エリクソン療法の神髄だと分かったので、お年頃の中学生にはもう少し間接的な暗示を今度使ってみようと、今から母は腕を鳴らしています♪

次は間接的な暗示の使い方のワークで学んだ事をご紹介します。

ミルトン・エリクソン療法における間接暗示の使い方

ミルトン・エリクソン療法の神髄のもう一つに、使えるものは何でも使うという「ユーティライゼーション」と言うテーマが有ります。これについては、ワークで学んだことをご紹介します。

そのワークは6人一組で行いました。まず最初に各自が持ち物を3点ずつ位ランダムに、グループが輪になって座っているその中心に、置いてからワークを開始しました。そして、向かい合いたい自分自身の問題をグループの中でシェアしていきます。それに対してグループのメンバーは輪の中心の持ち物の中から一つ選んで、その人のシェアしてくれた問題に相応しいメタファーとなるものを選んで、短い言葉と共にギフトとして渡していくというワークでした。

これぞ、ミルトンエリクソンの使えるものは何でも使うという「ユーティライゼーション」ですね!今日のワークでもなかなか面白いメタファーが出ていました。例えば、「自分に自信がない」という方に対して、ハンガーを渡している方がいました。ギフトをもらったご本人が解釈したその心は?というと、「自分自身が勝手にみんなの期待や、上手くやろうとする期待」を背負い込んでいたので、それを脱ぎこのハンガーに掛けます」と、いう事でした。

また、「食欲が抑えられない」と仰っていた方は、ポストイットをギフトに受け取りました。食欲を抑えられなくなったときには、このポストイットに色んな感情を書いて感情の棚卸をして、その時々で食欲以外の感情に気づく様にして行くと話してくださいました。

また、「本当の自分に繋がれていないような気がする」と仰っていた方は、シャープペンの芯を受け取りました。シャープペンの芯は、コアな部分ですが細いので、上から見ると断面は点の様ですが横から見るとちゃんと長くしっかりとした芯の部分がある。だから、今までは本当の自分に繋がっていないという焦りがあったが、この様に角度を変えてみれば、しっかりとした芯の部分が自分にもあるという事に気づけたとお話ししてくれました。

また私は「自分の決断に自信が持てない」というテーマでしたが、時計を頂きました。今の私にとって時間はまさにテーマ。今、色々とやりたい事には取り組んでいますが、今一つ目に見える結果に結びついていない事に焦りが生じ、自分の選択に自信が持てずに「今ここ」を楽しめず、ちょっと先の未来の心配に心を煩わせている悪い癖が出ている事に、気づかせて頂く事が出来ました。

その辺に有るものを何でも使って、間接的な暗示のギフトを渡す方法はお金もかからないし、結構パワフルなツールだとは思いませんか?子育て、職場、学校など日常の様々な場面で色々使えそうですね。特にお年頃のティーンエィジャー等にもこの方法なら、間接的で押し付けにならずにメッセージが伝えられるので、結構使えそうですね♪

でも、このメタファーを使う事と催眠にどんな関係が有るの?と、疑問に思った方とても良い点に気づきましたね!私も最初はそれがとても不思議でした。催眠と聞くと、テレビで見るショー催眠の様にエンターテーメント性を持った派手なトランス状態になる事をイメージする方もいらっしゃると思います。でも本来の催眠はもっと自然なものです。

ミルトン・エリクソンの催眠の定義は「意識と無意識の乖離」ですが、ロキサーナ女史はこれに補足して、催眠に入ると注意が集中し、異なった視点を持つことが出来、柔軟性が高まります。また無限のリソースとつながり被暗示性も高まる状態になると、説明していました。

それを踏まえてこの相手の問題に対してのメタファーとなるものを探しに行っている状態、あるいはギフトを受け取り自分なりのメタファーを探している状態は、自分の内面的なサーチが始まり、集中が高まり乖離的な状態に近くなっているという事で、極めて自然な形での催眠的なアプローチに入っていると言えるそうです。

まだまだ、沢山学んだのですが今日はそろそろ夜も更けてきたので、最後にロクサーナ女史の柔軟性度合いに感動したアプローチをご紹介してまとめます。

ミルトン・エリクソン催眠で大切にしている事それは柔軟性

ロクサーナ・エリクソン女史はセミナーの中でも、柔軟性をとても大切にしていました。というのも、本日最後のワークでロクサーナ女史がオーソドックスな催眠誘導をクラスで行っている時でした。突如受講生の携帯のベルが「リリリリーン」と鳴り響きました。ロキサーナ女史は全く気に留めることなく、「あなたの問題の夜明けは近いです。もう間もなく朝の目覚ましのベルがなると、夜明けを迎えます。」と、即座にその携帯のベルも柔軟にメタファーとして使いながら催眠誘導を続けました。「この柔軟性素晴らしいな~!」と、多分会場に居る方は誰もがそう思ったと思います。

こうしたセミナーでは良く始まる前に携帯をマナーモードに入れるように注意を促しますが、そういえば今回はその様な話は有りませんでした。もしかしたら、単なる偶然かもしれませんが、こうした事態も含めて柔軟に対応するのがミルトン・エリクソン催眠の神髄かもしれないと思いました。以上私目線のミルトン・エリクソン催眠セミナー一日目のご報告でした。

追伸

Oneness Group主催の12月に行われるルーカス・ダークス博士のソーシャル・パノラマのセミナーも興味深いな~。

http://jaai.oneness-g.com/semi_lucas/

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