人の本来の食性を探る②(穀物食?果実食?)

 

こんにちは

今日は人本来の食性についての続きです。「偏食のすすめ」によると、野生動物の本来の食性に有っているかどうかの基準をこう言っています。

1、味付けなしで生で食べられるもの
2、心理的な抵抗のないもの

この2つの基準に照らし合わせると、血の滴る動物の肉や内臓をそのまま食べたり、魚にしても調理器具を使わず生の魚を頭から食べたり出来るでしょうか?また虫はいかかでしょうか?米や小麦は如何でしょうか?炊いてご飯にしたり、パンやパスタにしたものでなく生の米や小麦を美味しく食べられますか?豆はどうですか?そのままの状態でさや付きの枝豆を食べて美味しいと感じるでしょうか?こうして私たちの身の回りにある食べ物を一つ一つ思い起こしていくと、どんな人でも(中にはすっぽんの生き血が美味しいという輩もいっらしゃるでしょうが・・)生・味付けなしで、「美味しく簡単に心理的抵抗もなく」食べられるものは、果物と野菜以外いは存在しないとと言う事にきづくはずです。と、言っています。

それでは古来の人々は何を食べていたのでしょうか?肉食(糖質制限)を推奨される方は、昨日ご紹介したように人類は9万年前(旧石器時代)には狩猟民族で肉を中心に食べていたので、肉食が本来の食事だと言います。またマクロビオティックなどに代表される穀物食を推奨される方は、日本人は3000年前(弥生時代)以降水耕民族で米を食べて来たのだから、穀物食が日本人の食性に合っていると言います。果たして本当にそうでしょうか?最古の人類が見つかったのが、200万年以上前だとするとその当時の人類は何を食べていたのでしょうか?ちょっとその辺りを検証してみます。

それでは昨日は肉食(糖質制限食)を推奨している方の意見について少し触れたので、今日はマクロビを推奨されている方の根拠を少しご紹介。

EMERALD campany様のHPより転載

私たち日本人は何千年も米と野菜で生きてきた農耕民族ですから、その食性はまさに穀菜類ということになります。目や髪や肌の色が違うように、狩猟民族である欧米人とは腸の長さや酵素の活性度は明らかに違います。つまり、同じ人類であっても、民族によってからだの作りが根本的に異なるため、それぞれに適した食性(民族食性)も異なるのです。

食性というものを考えるにあたって、とてもわかりやすい例があるのでご紹介しましょう。
右は、全人類共通の「歯」の構成図です。

人間の歯は、門歯(もんし)が上下4本ずつ計8本、犬歯(けんし)が上下2本ずつ計4本、残りの20本が臼歯(きゅうし)となり、合計で32本の構成となっています。

この3種類の歯がそれぞれどんな働きをもった歯であるかを、全体の本数から占める割合で見てみると、人間本来の食性というものを簡単に理解することができます。
人間にとってもっとも適当な食のあり方は、どうやら歯の構成にも示されているようです。

種類

働き

割合

適合食物

門歯

繊維をちぎる働き

25.0%

野菜類

犬歯

肉を食べる働き

12.5%

肉類

臼歯

穀物をくだく働き

62.5%

穀物類

 

 

 

「主食」の概念


食性に対する正しい知識は、現代人の多くが間違った認識をもつ「主食の概念」を知る上でも重要です。
主食とは「主」となる食べ物、つまりそれだけでじゅうぶんに生きるための栄養が摂れるもので、極端に言えばそれだけで生きていける食べ物を指します。豪華でバラエティに富んだおかずはあくまでも「副食」の立場であり、主食を補うものでしかありません。

また、現代の常識では、「何でも好き嫌いなく食べる」ことがバランスの良い栄養補給になると信じられていますが、実は日本人の食性である米(但し玄米)・麦・粟(あわ)・稗(ひえ)・黍(きび)・豆類などの穀物には、人間のからだ作りの素になる炭水化物、粗たんぱく、粗脂肪、ミネラル、ビタミンの他に、人間のからだにとって必要でありながらも自分の体内では作れない必須アミノ酸など、人間に必要な栄養素がすべて含まれているのです。こんな機能を持つ食べ物は地球上では穀類以外に存在しません。
だからこそ、人間にとって穀類は理想的な「主食」と成り得るのです。
世界的に見ても、米、大麦、サツマイモ、タロイモ、トウモロコシ等の穀類を主食とする民族には健康長寿者が多いのです。

古来から日本人の主食とされてきた穀類は、今も日本人の主食であると思われていますが、実際に主食で在り続けているかは疑問です。
『動物は主食で生きる』・・・それを知っているかどうかは、人間が生きていく上で大変な差になって表れます。

(転載終了)

確かに日本人は約3000年前の弥生時代以降、コメを中心にした食文化が育んできました。でもこれはあくまでも食文化であって人間本来の生理的な機能に適合した食性では無いと私は考えてます。というのも、調理器具も火もない状態で自然界に放り出されたら、稲の種である米を生のまま人間は主食にして食べると思いますか?米をはじめとした種は生の状態では人間には噛むこことも消化することもとても困難だと思います。たとえコメや麦を挽いて粉にしてもむせちゃって、そのまま食べる気はしませんよね。ですから、現代は穀物を主食とする食文化が広く発展していますが、それは調理器具や火を用いて加熱調理するという前提のもとで発達してきただけではないでしょうか?そう言った意味で米等の穀物は人間の本来の食性にあっていないと、私は思います。

では、次の研究は如何でしょうか?こちらは、日本人が米文化をを育む遥かずっと以前そして、肉食派(糖質制限派)が主張する旧石器時代の狩猟民族出現よりも遥か昔の人類の食性についての研究です。


この研究の国際チームは最先端の手法を使って、200万年近く前の二体のアウストラロピテクス類の食性を分析しました。その結果この生き物が森林での採餌を好んでいた事が証明されました。研究者達はその時まで、人類進化では人類の仲間のほとんどのメンバーは、たとえばサバンナの草や塊茎――あるいはそれらを餌とする動物――を食べるなどして、異なった生息地からの広範囲の食べ物を食べていたと考えていました。「食事は他の何よりもチンプやキリンの食事によく似ていた」と、アーカンソー大学(フェイエットビル)の古人類学者、ピーター・アンガーは話しています。つまり200万年前の人類はこの地域で豊富だった草やそれを餌にしていた動物ではなく、森林の中で葉、果実、および樹皮を食べていたようです。

自然史ニュース様のブログより転載

歯が示す初期人類の食性

初期人類の食事はキリンと似ていた

by Ann Gibbons on 27 June 2012, 1:07 PM


夕食は何?このラインのAu. sediba(頭骨)の歯の上の硬化した歯垢は、それが食べた葉、樹皮、および他の植物の化石を含んでいた。Credit: (teeth) Amanda Henry; (skull) Nature Press

高繊維食について語ろう。人類の仲間の最新メンバー、Australopithecus sedibaは、十分な樹皮、葉、および果実を食べていて、その食欲はヒトよりもチンパンジーのものに似ていた。それは新しい研究の結論だ。この中で研究者たちの国際チームは最先端の手法を使って、200万年近く前に、マラパ(南アフリカ)の死の縦穴へと落ちた、二体のアウストラロピテクス類の食性を分析した。

この生き物が森林での採餌を好んでいたことは、研究者たちを驚かせた。彼らはその時まで、人類進化では人類の仲間のほとんどのメンバーは、たとえばサバンナの草や塊茎――あるいはそれらを餌とする動物――を食べるなどして、異なった生息地からの広範囲の食べ物を食べていたと考えていた。我々の系統はチンパンジーから分岐してから長く経つが、Au. sedibaの「食事は他の何よりもチンプやキリンの食事によく似ていた」と、共著者のアーカンソー大学(フェイエットビル)の古人類学者、ピーター・アンガーは話す。

2008年にメスと子供オスの著しく保存状態の良い部分骨格が発見されて以後、研究者たちはAu. sedibaが人類の仲間のツリーのどこに当てはまるのか、そしてこの種のメンバーが、我々の属Homoの初期メンバーとAustralopithecusの、どちらに似た活動をしていたのか知りたいと思ってきた。この両属はともにこの時代のアフリカに生息していた。アウストラロピテクス類に分類されているけれども、この生物は部分的に類人猿であり、脳は小さく、腕は長く、チンプサイズの体で、産道は狭かった。しかし彼らは部分的に人類であり、手の指は短く、親指は長くて高精度な把握のために使われ、脳はヒトと同様に再構成され始めており、一部の研究者に彼らが我々の属の祖先の候補だという考えを起こさせている。だから彼らの行動についての新しい窓はどれも、研究者が「かつて生きていた動物」として彼らを理解するのを助けるだろう、とアンガーは話す。「我々は、彼らが食べていたものと彼らが生息していた生息地のタイプを調べるために、彼らの食性を突き止めたいと考えた」

化石は石灰化した岩石の中に包まれていて、とても保存状態が良かったために研究者たちは彼らの食性を分析するのに三つの異なった手法を使うことができた。最も興奮したのは、彼らが歯のエナメルにいまだにファイトリス――違う植物が珪酸を吸収したときにそれぞれ違った形に形作られる顕微鏡サイズの植物化石――があることに気づいたときだ。マックス・プランク進化人類学研究所(ドイツ、ライプツィヒ)の古人類学者、アマンダ・ヘンリーは、若いオスの二本の歯から38点のファイトリスを取り出した。これは初期人類からの初めてのファイトリス摘出であった(以前に、彼女はファイトリスをネアンデルタール人から取り出していた)。彼女は果実、葉、木、および樹皮のほかに、熱帯林や日陰では育つが、開けたサバンナでは育たない、草またはスゲに由来するファイトリスを見つけた。

一方で、コロラド大学(ボルダー)の古人類学者、マット・スポンハイマーと彼の共同研究者たちはレーザーを使って歯のエナメルの、長さ1ミリメートル以下の、小さな断面を切り出した。それは二つの同位体(炭素元素の種類)、13C12Cを放出した。これら二つの同位体の割合はその個体が、歯が形成される子供の時に食べた植生のタイプを反映する。13Cが少ない植物はイチジクやヤシなどの、いわゆるC3植物であり、それは日陰や林の中で育つ。13Cが多い植物はC4植物であり、太陽の下で育つ草類を含む。

スポンハイマーはAu. sedibaの個体が、あらゆる他のヒト亜科のテスト対象よりも多くのC3植物を食べていたことを見い出した。その食物の中の炭素は「ヒト亜科にしては異常」であり、「よりキリンらしい」。ヒト亜科のテスト対象の中で、その食性が最も似ていたのは、440万年前のエチオピアに生息していたさらに原始的なヒト亜科、Ardipithecus ramidusの食性だ。アンガーは歯の上の顕微鏡サイズの咬耗(微小咬耗)パターンも精査し、Au. sedibaが食べていたのは、Au. robustusH. erectusが食べていたものと似た硬い食べ物であり、一部の研究者たちがAu. sedibaと近縁だと考える別の南アフリカの種、Au. africanusが典型的に消費していた食べ物ほど軟らかいものではなかったことを見い出した。

全体から見ると、「三種類の証拠はこれら二個体が、同様の古さのアフリカのヒト亜科の食性と比較して、予期しない食性を持っていたことを示す」と、著者たちは今日のNature誌に報告した。Au. sedibaは、この地域で豊富だった草やそれを餌にしていた動物ではなく、森林の中で葉、果実、および樹皮を探していた。これはAu. sedibaが森林の中での食事を好んだことを示す。このことは、木登りへの適応である、長い腕、狭い腰、および原始的なかかとなど、その解剖学に類人猿様な部分があることと合致する。だからその食性は現在のサバンナチンプのものと最も似ている。これは他のヒト亜科の幅広い食性が、当時にしてはどれだけ異常だったかを強調する、とアンガーは話す。

この種の分析は「古人類学研究における将来の波だ」と、ハイポイント大学(ノースカロライナ州ハイポイント)の古人類学者、マーク・ティーフォードは話す。この発見は「我々の祖先系統だけでなく、我々の直近の祖先の食性について、そして行動についての再考も必要となる」とカリフォルニア大学サンディエゴ校の人類学者、マーガレット・ショーニンガーはつけ加えた。「Australopithecus sedibaは、これまで報告された他のアウストラロピテクス類の食性のどれよりも、霊長類やArdipithecus ramidusに典型的な食性を持っている」言い換えれば、Au. sedibaが人類に祖先的だとしたら(多くの研究者はありそうにないと考えている)、我々の祖先が広範囲の生息地と行動を持ったのは人類進化で予測されるよりも新しかった、ということになるだろう。「様々な種がなお全ての範囲の生息地と環境を探求していた」と彼女は話す。「それは一種類の適応だけではなかった」

この研究はAu. sedibaの行動への洞察ももたらす、とショーニンガーは話す。それが森林地帯で食べ物を探していたとなると、より開けた地形に生息していたヒト亜科よりも恐しい捕食者と出会うことが少なかったと思われることから、その社会グループのサイズは小さかっただろう。三種類の証拠がすべて、たった200万年前に人類の仲間の一メンバーがいまだに森林で食料を探していたことを示すという事実は、科学者たちは今や200万年前に何が夕食に出たかを見い出す道具を持っているという点だけからも、「我々にちょっと立ち止まって考えさせる」とティーフォードは話す。

Science NOW
Early Human Ate Like a Giraffe
by Ann Gibbons on 27 June 2012, 1:07 PM

原論文
Amanda G. Henry, et al.
The diet of Australopithecus sediba
Nature (2012), doi:10.1038/nature11185, Published online 27 June 2012


多彩な国際チームだけあって、5機関からプレスリリースが出てます

マックスプランク研究所のプレスリリース
コロラド大学のプレスリリース
アーカンソー大学のプレスリリース
ウィトワーテルスラント大学のプレスリリース
ジョンズホプキンス大学のプレスリリース

 

(転載終了)

つまり200万年前の人類は森林の中でで葉、果実、および樹皮を食べていたようです。如何でしょうか?人類の本来の食性は「果実食性・葉食性」なのではないでしょうか?果実や葉っぱは本来の食性の2つの基準「1、味付けなしで生で食べられるもの、2、心理的な抵抗のないもの」を満たす食べ物では有りませんか?まあ葉っぱはそうはいっても生で食べるにはちょっと抵抗があるとしても、甘いジューシーな果実はほとんどの人が美味しく食べることが出来ますよね。こういう理由から私は人間の本来の食性って、果実食だと思っているんです。だって、もし自然に放り出されて生きていかなければならないとしても、わざわざ狩りをして血の滴る肉や、植物の種だけ集めてそれをジャリジャリと食べるなんて私には出来ないですから。それよりも森があったらそこには何か美味しい果実が実っていないか探しに行きませんか?

だけど、その時に果実の実るエデンの園がない時は生きていく為に仕方なく狩りをしたり、魚を取ったり、保存性の高い穀物を育てたりっていうことになりますが、それが食文化の出発点ではないでしょうか?

また果実が人間の本来の食生にあっているというもうひとつの理由として、果実は非常に消化しやすいというのがあります。私たち人間は果物を消化するのはとても得意で身体のエネルギーを殆ど使うことなく消化可能です。それに対して、動物性食品などは私たちの食性に合っていませんから、動物性食品を消化するには果実を消化するよりも遥かに長い時間とエネルギーが必要となります。また動物性食品には殆ど糖質が含まれていませんから、それを食べ消化すると、「出て行くエネルギー」の方が「入ってくるエネルギー」よりも確実に大きくなってしまいます。ですから、肉食(糖質制限)をすると痩せるわけです。つまり肉食は体をとても消耗させる食材なのです。

果実に含まれる果糖が消化しやすいことについては、厚生労働省のHPの情報が参考になります。

(転載)

eーヘルスネット

果糖の栄養

 果糖(フルクトース)は、糖質の最小単位である単糖類です。ブドウ糖(グルコース)も単糖類です。砂糖として知られるショ糖(スクロース)は、果糖1分子とブドウ糖1分子が結合した二糖類になります。

●果糖の消化・吸収
果糖やブドウ糖は単糖類ですので、これ以上消化は必要ありません。果糖の吸収は、糖輸送担体(GLUT5)により濃度勾配を利用した拡散輸送で行われます。ナトリウム-糖共輸送担体(SGLT1)により能動輸送されるブドウ糖に比べると、果糖の吸収は遅いといえます。

●果糖の代謝
吸収された果糖は、門脈を経て肝臓へ運ばれ、フルクトキナーゼという酵素の作用によってフルクトース-1-リン酸となり、ブドウ糖の解糖系に組み込まれます。フルクトキナーゼはインスリンの影響を受けないので、果糖はブドウ糖より早く利用されます。実際には、果糖が単独で体内に存在するわけではないので、相互に作用しあいながら利用されます。

●果糖と血糖値中性脂肪
血糖値は血中のブドウ糖の濃度なので、果糖が直接的に血糖値を上げることはありません。しかし、糖新生によりブドウ糖に変換されます。
過剰な糖質は、肝臓でトリアシルグリセロール(中性脂肪)に合成され、高中性脂肪血症となり、肥満をきたすおそれがあります。

(転載終了)つまり1)果糖は単糖類でこれ以上消化の必要は無い2)ブドウ糖に比べても吸収が早い3)肝臓に運ばれた後もブドウ糖よりも早く利用される。
4)果糖が血糖値を上げることはありません。この様な性質を見ても果物に含まれる果糖はもともと消化の必要がなくかつ速やかにエネルギーとして利用される訳ですから生理学的に見ても人の食性と合っていると言えるのでは無いでしょうか?

「結論」
人の本来の食性は果実性食・葉性食

こういった本来の食性にあった食事をしていれば人も野生動物にように健康でいられるのでは無いでしょうか?

今日は夜も更けてきたので、この辺りで失礼します。
お休みなさい

関連記事はこちら

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ