No moreアレルギー原因特定検査?(レア写真付き)

この記事のタイトルのレア写真はこの記事の後半に有ります〜♪

食物アレルギーの原因の特定する方法の一つに、IgG抗体を調べる方法が有るのですが、聞いた事は有りますか?この食物アレルギーの原因を特定する方法ですが、昨年の11月に日本小児アレルギー学会の見解として、食物アレルギーの原因食品を特定する診断としてIgG抗体を用いることに対して、(食物アレルギーハンドブック 2014 子どもの食に関わる方々へにおいて)推奨しないことが注意喚起されました。また米国や欧州のアレルギー学会そして、食物アレルギーにおけるIgG抗体の診断的有用性を公式に否定しています。
食物のIgG抗体は食物アレルギーのない健常な人にも存在する抗体であり、このIgG抗体検査で原因食品を特定し、陽性の場合に特定された食物除去を指導すると、多品目が原因に特定された場合に健康被害を招くおそれもあるという理由からです。

また日本アレルギー学会でも2015年の2月に、この日本小児アレルギー学会の見解を受けて以下の理由を挙げて、IgG抗体検査でアレルギーの原因食品を特定することを否定しています。

①食物抗原特異的IgG抗体は食物アレルギーのない健常な人にも存在する抗体である。

②食物アレルギー確定診断としての負荷試験の結果と一致しない。

③血清中のIgG抗体のレベルは単に食物の摂取量に比例しているだけである。

IgG検査はアレルギーの原因食品を特定する方法として本当に意味をなさないのでしょうか?またIgGの検査だけでなくIgEのアレルギーの検査についてもその原因を特定する意味があるのか?どうか一緒に考えてみましょう。

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即時型アレルギーの原因を特定する血液検査はむやみにやるな?

即時型アレルギーとは、IgE抗体が関与したアレルギーです。IgE抗体は皮膚の下や腸壁、気道など体にとって異物(抗原)が入ってこないように、食べ物や大気が通る場所を見張る見張り役です。異物が入ってくればIgE抗体はそれに対抗して異物から体を守ります。しかしながら、時にその防御システムが誤作動を起こしてアレルギー反応を起こします。即時型アレルギーはその抗原が入ってきてから15分~12時間くらいの短時間で血管拡張、むくみ、浮腫、粘膜分泌亢進など反応を起こします。これが即時型アレルギーですが、その誤作動を起こす原因物質を血液検査で特定するのが、IgE抗体の血液検査です。

春先、家の娘によく蕁麻疹が出来ていたのですが、その様子を見て保健室の先生から電話がかかってきて、アレルギーの原因を特定する検査をして学校に提出してくださいと何度が言われました。病院では通常特異型IgEの血液検査でアレルギーの原因となる抗原を特定すると思います。でも、その血液検査で特定したアレルギーの原因は正確にアレルギーの病態と一致しているのでしょうか?

個人的には特異型IgEの血液検査は医療ビジネスの一種かもしれないなと思っています。実はこの検査ではアレルギーの原因を正確に特定する事は出来ないので、ある特定のケース以外はむやみに検査するべきではないという、2011年に米国の国立アレルギー伝染病研究所が出したガイドラインが有ります。

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ガイドラインの要点のリンク先

皮膚プリックテストと採血によるアレルゲン特異的IgE検査は、陽性の的中率が低いので、IgEによって起きる即時型食物アレルギー(アナフィラキシー、蕁麻疹など)や、好酸球性食道炎や、難治性の湿疹などの疾患などの既往がある患者さんのみ実施すべきであるとされています。
またガイドラインでは、IgEによって起きる即時型食物アレルギーの原因特定の為に、これらの検査をする場合には、2時間以内に起きてくる再現性の高い症状に対してのみ検査をする事を推奨しています。

またほとんどのアレルギーの原因となっている牛乳、卵、大豆、小麦、ピーナッツ、魚、甲殻類などを中心に検査しアレルギーの原因を特定することを推奨しています。

という事で、米国の権威ある機関は採血による即時型アレルギーの特異型IgEの原因特定検査を通常の場合は推奨していません。そして、最初にご紹介したように遅延型食物アレルギーにおけるIgG抗体の検査によるアレルギーの原因特定検査も、日本アレルギー学会、日本小児アレルギー学会では否定的な立場を取っています。

遅延型食物アレルギーの原因特定の為のIgG検査も不要?

遅延型食物アレルギーと関連する症状

即時型アレルギーは短時間で症状が出てくるのに対して、遅延型の食物アレルギーでは、食物を摂取してから数時間から数週間後に症状が出て来ます。遅延型食物アレルギーに関連あると言われる症状は実に多彩です。

発疹、湿疹、にきび、肌荒れ、フケ症、アトピー性皮膚炎、口内炎、ドライアイ、多汗症、体重増加、喘息、鼻水・鼻づまり、副鼻腔炎、カンジダ症、結合組織炎、慢性感染症、関節リウマチ、関節炎、筋肉痛、高血圧、不整脈、癌、糖尿病、偏頭痛、クローン病、嚢胞性線維症、IBS(過敏性腸症候群)、LGS(腸管壁浸漏症候群)、多発性硬化症、便秘、下痢、むくみ、おりもの、PMS(月経前症候群)、子宮内膜症、慢性疲労症候群、注意欠陥(多動性)障害、自閉症、スペクトラム障害、うつ病、統合失調症、言語障害、学習障害、運動障害、強迫性障害、精神病、暴力的・攻撃的行動、睡眠障害、チック障害、トウレット症候群など

それではこうした症状を引き起こす遅延型食物アレルギーの原因とその特定方法について考えてみましょう。

遅延型食物アレルギーの原因とその特定

何らかのストレスが原因で腸内環境が乱れると、腸の粘膜の細胞と細胞の間に隙間が出来ます。そして、その隙間から通常は通過できないような未消化のタンパク質が血液中に漏れ出てくるようになります。これがリーキーガット症候群と呼ばれている状態です。リーキーガットが起きると、未消化の大型のタンパク質が血液中に漏出してしまいます。体内ではこの漏出したタンパク質に対してIgG抗体やIgA抗体を作りアレルギー反応を起こす原因と言われています。これが、遅延型食物アレルギーです。そしてこの漏出した未消化のたんぱく質に対するIgG抗体を 特定するのがIgGの検査です。

遅延型食物アレルギーのIgG抗体検査で抗体値が高い意味は?

私も遅延型食物アレルギーの原因を特定する為にIgGの検査をやってみましたが、結果は以下の通りで、バナナ、マッシュルームが中等度のクラスⅢ.パイナップルがクラスⅣでそれ以外はⅡ以下でした。マッシュルームはそんなに頻繁に食べないのですが、バナナなんかは毎日摂取していましたし、パイナップルもよく食べる食材です。

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また、娘の遅延型食物アレルギー原因特定検査もやってみましたが、卵白、卵黄ともに「極めて高い」クラスⅥでした。でも、よく考えたらここ1年間お弁当で毎日欠かさず卵焼きを入れていましたから、その影響が有ったのではないかと思います。という訳で、遅延型食物アレルギー検査で抗体値が高く、アレルギーの原因と特定された食物は日本アレルギー学会が言うように、単に食物の摂取量に比例しているだけの可能性が高いかもしれません。

それにちょっと不思議なのは血液中に出てくる未消化のタンパク質ですが、生体血液観察によれば別にバナナやパイナップルを食べた日の翌日には血液中にアレルギーの原因となりそうな未消化のタンパク質が目立って出てくる事は有りません。しかしながら、大豆やナッツ類あるいは小麦などを食べた翌日にはゴロゴロと未消化のタンパク質が出て来ます。いかにもアレルギーの原因と特定出来そうな感じです。

以下は前日にフランスパンを一本食いした翌日の血液像未消化のたんぱく質に好中球が遊走してきています。

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でも、今回のIgGの検査では大豆やナッツ類、小麦などはアレルギーの原因として特定されませんでした。これらの食品は、顕微鏡で観察すると明らかに未消化の状態で血液中に出てきているのに、アレルギーの原因として特定されなかったのです。その理由はそれらのアレルギーの原因となる食品はバナナやパイナップルに比べて格段に食べている頻度が低かったから特定されなかったのでしょう。どうやら日本アレルギー学会が言うようにIgG検査の結果は食物の摂取量に関係しているようですね。

それから大豆やナッツ類、小麦などはちょっと食べすぎると、未消化のタンパク質の結晶が血液中に出てきてしまいますから、食品自体が腸の粘膜の細胞間をこじ開ける性質を持っているという事が分かります。つまり健常者でもこうした食品を続けて食べることで、リーキーガットを起こしてしまう可能性が有るという事です。大豆、ナッツ類、小麦などは腸を荒らす可能性が高い食材だと言えます。

それ以外にリーキーガットを起こす食品にはその他、牛乳、遺伝子組み換え作物を使った加工品やお菓子、玄米、加工肉、マーガリン、高塩分の加工品、アルコール、とうがらし、等が有るそうです。皆さん食べすぎにはご注意を♪

そして、こうした未消化のタンパク質は、とてもとても大型です。生体血液観察では好中球が寄って来て貪食する様子はよく見受けられます。ただ好中球が処理しきれず残ったアレルギーの原因となりうる未消化のタンパク質がその後どうやって、処理されるのでしょうか?その後はT細胞が刺激を受けて、仲間のT細胞やB細胞に異物(抗原)が侵入してきたぞ~と、情報を伝え、T細胞側は分化したしたキラーT細胞などが未消化のタンパク質を攻撃?する。また、情報を伝えられたB細胞は更に分化して抗体を産生する。なんていう現場が繰り広げられているのでしょうか?

残念ながら私はこうした免疫応答が起きている現場を特定した事は有りません。皆さんは血液中のアレルギーの原因と言われる抗体の実物って見たことありますか?

私は絵で見たことしかないので、血液観察をしてもどれが抗体だか特定出来ません。抗体はイラストで見る限りY字形をしていますよね。でもそう言う形のものって、血液観察では見かけないです。生体血液観察のマニュアルにも何処にも載っていない。でも確かに血液中にも抗体って存在するんですよね~。どれなんだろう?

でももしかしたら、これが抗体?って思ったのは有りました。Y字形では有りませんが・・。だけど、免疫の仕組みとかもそうだけどこういう部分って一般市民にとって本当にブラックボックスですよね~。言われていることが本当かどうかなんて確かめようがないし、私たちは知らないうちに医療ビジネスに大金をつぎ込んでいるかもね〜。

お待たせしました。以下がもしや抗体?って思ったレア画像です。緑の丸印で囲んだ部分を見てください。これって抗体かな?中々見かけない珍しい形の物体です。生体血液観察のマニュアルには載っていない〜。因みにどなたか、これがなんだかわかる方は教えてくださいませ。

遠藤 美幸1

ちょっと話がそれました~。

遅延型食物アレルギーの原因特定検査には意味がある?

話をアレルギーの原因特定の話に戻します。結局このIgGの検査では何が分かるかと言うと、アレルギーの原因となりうる食材のタンパク質が、腸の粘膜がリーキーガットを起こしてスカスカになっていると、血液中に漏出してきてしまう。この漏れ出てきた未消化のタンパク質に対するIgGの抗体の量が多い食物が沢山あるという事は、裏を返せば腸がリーキーガットを起こしているという事が言えるという事です。

ですから、IgG検査で数値が高い食材をアレルギーの原因と特定して、除去して行くというのはあまり根本的な解決策とは言えず、対処療法的な感じがします。それよりも根本的な問題はリーキーガットを起こしているという所に有るので、リーキーガットを起こしている原因を除去することが結局は肝要だと思われます。

リーキーガットを起こす原因は以下です。

(「原始人食が病気を治す」という崎谷 博征先生の本から抜粋しました。)

・非ステロイド系消炎鎮痛剤
・経口避妊薬
・抗生物質
・細菌毒素
・長期間の点滴(絶食)
・外傷、やけどなどのストレス
・糖類
・糠(玄米)
・アルコール
・グルテン(小麦)
・レクチン(大豆、小麦、大麦、ライ麦、インゲン豆、ピーナッツ)
・サポニン(大豆、小豆)
・グルコアルカロイド(トマト、ジャガイモ等のなす科の植物)
・カプノサイシン(とうがらし)
・タウマチン様たんぱく質(熟したバナナ、サクランボ)
*バナナなどは崎谷医師は自己免疫疾患の患者さんは避けた方が良いと言っています。
・タンニン
・牛乳

そして絶対に食べてはいけない食品に次の様なものを挙げています。

・加工肉(ハム、ベーコン、ソーセージ、サラミ、ホットドック、缶詰の肉)
・菓子類(アメ、ガム、クッキーケーキ、ドーナッツ、ドライフルーツ、マッフィン、ポテトチップ)
・市販のドリンク類(ソフトドリンク、缶コーヒー、ジュース)
・マーガリン、ピーナッツバター、ショートニング
・塩分の多い加工品(漬物、塩味のナッツ、スモークサーモン、サラダドレッシング、ケチャップ、塩味のスパイス、缶詰の魚)

(引用ここまで)

個人的にはこれらのリストに加えて、腸内細菌のバランスを整えることが重要だと思います。そのためには食生活が重要だと思います。これについてはまた機会があれば記事にしてみたいと思います。

まとめ

アレルギーの原因を特定する血液検査ですが、IgE、IgGの検査ともに検査の信頼性が不確かな可能性が高そうです。ただ血液検査でアレルギーの原因を特定する事に意味があるとすれば、それはリーキーガットを起こしていないかなどの腸管の健康状態を反映している所だと思います。そうであれば、アレルギーの原因と特定された食物をむやみに避ける事よりも、腸内細菌を整えるような質の高い食事をする事が何よりも大切だと思います。

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