歯科の詰め物は小児の行動問題に関連?

こんにちは
先程プラスチックの化学物質(コンポジットレジン)の充填物が多いほど子供の行動問題につながるとした研究についてのニュースが有ったので、ご紹介します。


BPAは過去にも議論されていて、歯科医師会のHPにはこのようなお知らせが2005年になされていました。

―転載開始ー
2005年のお知らせ

   過日の新聞報道で、歯科用材料の一つであるコンポジットレジンより環境ホルモン(女性ホルモン様活性を起こす恐れのあるベンゾフェノン、アセトフェノン)が溶出しているとの記事が掲載され、全国各地で患者さん等からの問い合わせが相次いでおります。

 今回の報道に至った大阪大学大学院歯学研究科のグループが行った学会発表の内容は、実験を行った11製品のコンポジットレジンのうち、6製品から女性ホ ルモン作用があるベンゾフェノンやアセトフェノンが溶出していることが確認されたというものであります。

 新聞報道に接した患者さん等からは、溶出した環境ホルモンが人体に影響するのではないか等、不安にかられての歯科医院等への問い合わせであったと思われ ますが、同研究グループがその後発表した「12/15付けの新聞記事に対する見解」においては、実験の結果、6製品のうち最高で0.8μgのベンゾフェノ ンの溶出が認められているものの、この量は人体にリスクがあると考えられる1億分の1の微量であり、同研究グループでは今後とも現在のコンポジットレジン を歯科治療に使用していくことが合理的であるとしています。

 日本歯科医師会においても、今回の大阪大学大学院歯学研究科のグループの学会発表内容並びに見解について検討を行った結果、コンポジットレジンの使用に問題はないことを確認しております。

〔別添資料〕

・12/15付けの新聞記事に対する見解
大阪大学大学院歯学研究科・口腔分子感染制御学講座
(歯科保存学教室)

————————<別添資料>————————

12/15付けの新聞記事に対する見解

  このたび、私どもは,コンポジットレジンの内分泌攪乱作用に関するリスクを評価する第一段階として細胞を用いた実験を行い、その結果を学会で発表した訳で すが、私どもの意図とは異なって、センセーショナルな見出しともに新聞報道がなされたようです。 学会発表の全体像と新聞記事での「言い回し」との間に大きな差異を感じ、発表者としては困惑を覚えております。報道により診療現場での混乱が生じていると 聞いておりますので、患者さんからの問い合わせがあった場合に参考にしていただけるよう、以下に私どもの見解を記載致します。

・紫外線吸収剤の人体への影響について

紫外線吸収剤 (2-Hydroxy-4-methoxy-benzophenone, HMBP) は、コンポジットレジンが黄色く変色することを防ぐため添加されていますが、他の分野では、日焼け止めクリームの有効成分としても使用されています。
最近、動物(卵巣摘出ラット)におけるHMBPの女性ホルモン様活性発現量が報告されました (Environ Health Perspect, 2001)。この報告では、HMBPの女性ホルモン様活性は弱く、1525 mg/kg/dayという多量の経口投与でようやくその作用が認められたとあります。人間の体重を50 kgとして、ラットに作用が認められた量をあてはめると、リスクが高いと考えられる1日の服用量は75gとなります。我々の実験では、コンポジットレジン 試料から最高で0.8μgのHMBPが溶出することが分かりましたが、この溶出量は、人でリスクがあると考えられる量の(1億分の1)となります。
今回われわれは、細胞を用いた実験によってHMBPの溶出が女性ホルモン様活性の発現につながることを指摘しましたが、上記のようなことから考えると、 人体への実際的な影響という点では、HMBPの溶出は大きな問題とはならないことが予測されます。

・リスクとベネフィットについて

“リスク(危険性の確率)がほんのわずかでもあるものは即刻使用を中止すべきだ”といった極端な議論に走りがちですが、本来はリスクとベネフィット(利 益)を考慮して材料を選択していく必要があります。虫歯などで穴が空いてしまった歯質は再生しないので、現在の歯科治療では欠損となった部分を人工材料で 補填します。コンポジットレジンは、できるだけ歯の健全な部分を削る量を少なくしながら、審美的に良好に欠損部分を補填するのに必要不可欠な材料であり、 国民が質の高い歯科治療を受ける上で、非常に重要なものであります。

我々は、今回、コンポジットレジンに女性ホルモン様活性というリスクがあると報告しましたが、これは内分泌攪乱作用がない、より安全な治療用材料を完成 していくための提言です。前述のように、ダイオキシンなどとは違って、HMBPについては人への影響が極めて少ないと考えられますので、コンポジットレジ ンによる歯科治療が患者さんにもたらすベネフィットを鑑みると、現時点では、現存のコンポジットレジンを歯科治療に使用していくことが合理的と考えます。
―転載終了ー

という訳で歯科医師会は一応安全と言っております。

それでは虫歯菌に対するコンポジットレジン充填物の殺菌力はどの位でしょうか?
コンポジットレジンと被せものを付けるときに使うアイオノマーセメントで試してみました。

そうしたところ、虫歯菌の殺菌効果はアイオノマーセメントに軍配が上がりました。
つまり材料の殺菌力からすると、アイオノマーセメントの方が断然強い訳です。
しかし逆に言えば毒性が強いので、たくさん口腔内に充填物が入ったらどんな影響があるかは未知数です

またレジン(BPA)では虫歯菌のコロニーはコントロールと同じ付着状態でした。
つまりレジンには殺菌力はなさそうです。
この結果からレジンには虫歯予防の効果は無いとも言えます。
今回の実験ではレジンの硬化物を培養液に入れました。
またレジンは環境攪乱ホルモンを出すと言われていますが、この結果によれば歯科医師会の言う通り、レジンは虫歯菌にとって毒性が低い可能性があるかもしれません。

しかしながら、レジンから出てくる環境攪乱ホルモンが人体にどんな影響を及ぼすのかは、未知数です。明日また、このニュースの詳細が載っているページを見つけたので、時間が有ったら調べてみます。リンク先はこちら

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