癌予防のガイドライン3(by米国癌協会)

本日も米国癌協会発行の小冊子「栄養と運動で癌予防」を前回の続きからご紹介します。

 

 

先日学校で、子供の足にしこりみたいなのが出来てしまい町医者から、「良性だと思うけど、念のためにがんセンターに紹介状」書いとくね。といわれたという話題が出ていました。

そんな風に医者から言われると母親としてはドキッとするよね。そのお母さんの不安な気持ちはとっても良く分かります。

また、「良性の腫瘍が悪性に変化する事ってある?」って話していたので、米国癌協会の食事と運動に関する資料が有るから今度持っていくね。この資料には癌と食事の関連性について書いて有るんだよ!取りあえずは加工肉を避けた方が良いよ!食事と悪性腫瘍って関係するんだよ!と、余計なおせっかいかな?とも思いましが、口にチャックが出来ずにお話しました。(笑)

さて、わざわざこの資料の全文を翻訳している理由は何か?と聞かれると、単純に英語の勉強をしたいのというのも有りますが、やっぱりアメリカでは、米国癌協会の様な権威がガン予防の為に、「肉を避け野菜と果物と未精製の穀物を食べよう!」と公式に発表していて実際にガンの罹患率死亡率が低下しているのに、日本ではテレビをはじめとしたマスコミがいまだに「糖質制限が健康に良い!」

「アーモンド粉を使った糖質制限ハンバーグ!」なんていう話題を大々的に放映しているのを、見過ごすことが出来ないからかな。

だって、赤身の肉や加工肉を食べない方が、ガン予防になって健康に良いってアメリカではとっくに気づいているのに、日本ではそうじゃないように思えない?

TPP発効で、牛肉の関税は現在38・5%が、TPP発効1年目に27・5%に。その後も段階的に引き下げられ、16年目には9%になるから、一部の報道では牛肉が安くなることは、消費者にとって恩恵があるなんていう報道もされています。でもこれって本当に私達消費者に恩恵なんて有るかな?

少なくとも肉を食べ過ぎると癌の危険性が上がるって、米国癌協会は言っているのにね・・。

このままマスコミの放映で日本ではまだまだ糖質制限がもてはやされ、肉を食べる事が良い事だと国民の多くが信じていた方が、TPPを発効する為には都合が良いよね。

でも、例えば米国癌協会のこうした資料の全文を目にしたことが有れば、私達消費者の意識も変わって来るかな?なんて思ったりもしています。

何よりも赤身の肉や加工肉の消費が減れば、生産量も減り、CO2の産出も抑制され地球環境にも良いよね~。

皆さんはどう思われますか?

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この資料は米国癌協会発行の栄養と運動で癌を予防するための小冊子です。この資料は健康の専門家によって書かれました。(1月/2月 2012 issue of CA: A Cancer Journal for Clinicians,)

フルテキストはこちらから読めます。

http://www.cancer.org/acs/groups/cid/documents/webcontent/002577-pdf.pdf

癌予防のガイドライン1(by米国癌協会)
 癌予防のガイドライン2(by米国癌協会)

 

食事と運動が特定のガンに与える影響

乳がん

女性の乳がんの危険性を上昇させる変更が難しい要因

・12歳前に初潮をむかえた

・子供がいない女性と30歳過ぎてから最初の子供を出産した女性

・閉経の年齢が遅い

・乳がんの家族歴が有る方

その他の乳がんの危険因子としては閉経期のホルモン療法、胸のレントゲン(特に若い年齢で)などの既往が良く知られています。

体重の増加と成人になってからの体重の増加は、閉経後の乳がんの危険性を上昇させます。アルコールも乳がんの危険性を上昇させます。少量のアルコール摂取も同じです。

多くの研究で中等度の運動が乳がんの危険性を減少させることが分かっています。野菜、果物、鶏肉、魚、低脂肪の食品が乳がんの危険性を減少させるという幾つかの研究が出ています。しかしながら、どの種類の野菜や果物、食品が、ガンの危険性を減少させるのかについてはまだ明らかになっていません。

多くの研究で低脂肪の食事が乳がんの危険性を減少させることが分かっています。

現時点での乳がんの危険性を減少させる、食事と運動に関する最も適切なアドバイスです。

・定期的にある程度まとまった運動をしましょう

・生涯に渡って適正体重を維持する為にカロリー制限と定期的な運動をしましょう

・アルコールの摂取を控えましょう

結腸・直腸がん

血縁の方に結腸・直腸がんやポリープの既往がある人がいる場合には、結腸・直腸のがんに罹患する危険性が高くなります。長期間に渡る喫煙やアルコールの過剰摂取もまた罹患の危険性を上昇させます。いくつかの研究でも特に男性でアルコールの摂取が、結腸・直腸がんの危険性を上昇させることが明らかにされています。

殆どの研究では肥満や体重過多で、結腸直腸がんの危険性が男女を問わず上昇するとしていますが、男性の方がよりその傾向が強く、お腹の脂肪が厚くなればなるほど、結腸・直腸がんの危険性が高まります。

結局、野菜や果物、未精製の穀物(赤身の肉や加工肉は極力避ける)中心の食事を摂取すると結腸・直腸がんの危険性が減少します。しかしながら、食事のどの要素が重要なのかはまだ明らかにはなっていません。数多くの研究が赤身の肉や加工肉の摂取と結腸・直腸ガンとの間に関連性がある事を明らかにしています。

また運動量が上昇すると結腸・直腸がんやポリープの危険性が減少するという研究もあります。定期的に中等度の運動をすると癌の危険性を低くしますが、もっと活動性を上げるとより大きな効果が得られます。

最近では食物繊維の摂取に関する大規模調査が行われ、特に未精製の穀物を摂取すると、結腸・直腸がんの危険性が減少する事が分かって来ています。この分野についてはまだまだ研究は続いています

幾つかの研究ではビタミンDとカルシウムあるいはこの2つのコンビネーションが、結腸・直腸がんの危険性を低くするのに役立つ事を明らかにしています。しかしながら、男性ではカルシウムを多く摂取すると前立腺がんに罹患する危険性が上昇するので、米国癌協会ではガンの危険性を低下する目的でカルシウムの摂取量を増やすことは推奨していません。

結腸・直腸がん罹患の危険性を減少させる食事と運動のアドバイス。

・すこし負荷がかかる程度の運動をし、量も増やしましょう

・赤身の肉と加工肉の摂取は極力控えましょう

・カルシウムとビタミンDを適正レベルに保ちましょう

・もっと野菜と果物を増やしましょう

・肥満や体重過多を避けお腹周りに脂肪に注意しましょう

・アルコールの過剰摂取避けましょう

大腸のポリープを除去する事は、結腸・直腸のガンの予防にになるので、米国癌協会の結腸・直腸のスクリーニング検査のガイドラインに従うことは、とても大切です。

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子宮がん

子宮がんの危険性の上昇と肥満や体重過多には、強い相関関係がある事が研究によって明らかにされています。いくつかの研究でお腹の脂肪と子宮がんとの間に関係性が有る事を指摘しています。体重が増加するとエストロゲンのレベルが上昇するので、体重と子宮がんには相関性が有るとされています。

研究では身体的な活動性が高い人は子宮がんの危険性が低い事が分かっていますが、これは活動性が高いと体重過多になる事が予防でき、活動性が高い女性はまだ更年期を迎えていない女性である可能性が高いという事なのかもしれません。座っている時間が長い人は(全体的な活動レベルが高くても)子宮がんの危険性が高い傾向にあります。

野菜や食物繊維の摂取は子宮がんの危険性を低下させますが、一部の研究では関連性が低いとしています。赤身の肉、飽和脂肪酸、動物性脂肪やアルコールは子宮がんの危険性を上昇させるという研究も有りますが、そうではないと結論付けている研究も有ります。

現時点での子宮がんの危険性を低下させるための最適なアドバイスは、健康的な適正体重を維持し、定期的に運動する事です。

腎臓がん

腎臓がんの原因はまだ良く分かっていませんが、最もよく知られている危険因子は肥満と喫煙です。研究ではまだ特定の食事と、腎臓がんの間の関係性は明らかにされていません。

現時点での腎臓がんの危険性を低下させるための最適なアドバイスは、健康的な適正体重を保ち、喫煙を避ける事です。

肺がん

85%以上の肺がんの原因は喫煙で、他の原因としては、放射線の被ばく等で、これらは肺がんと強い相関関係があります。

少なくとも一日に5皿の野菜や果物を食べると、喫煙者、非喫煙者に関わらず肺がんの危険性が低下する事が研究により明らかにされています。健康的な食習慣は肺がんの危険性を低下させますが、喫煙は肺がんの危険性を上昇させます。

高用量のβカロチンあるいはビタミンAのサプリメントは、喫煙者の肺がんの危険性を上昇させる(減少でない!)ことが分かっています。(これについてはベータカロチンのセクションを参考にして下さい)

現時点での肺がんの危険性を低下させるための最適なアドバイスは、喫煙や喫煙の副流煙、放射線の被ばくを避ける事です。

口腔ガン、咽頭がん、喉頭がん

喫煙(シガレット、チューイングタバコ、嗅ぎタバコ)アルコール、特にこの2つの組み合わせで、口腔ガン、咽頭がん、喉頭がん、食道がんの危険性を上昇させます。

肥満は食道下部や食道と胃の接合部のがんの危険性を上昇させます。(これは胃酸の逆流が原因となっているようです。)高温の飲み物や食べ物は、熱によるダメージが原因となり、口腔ガン食道がんの危険性を上昇させます。

野菜や果物を多く摂取する事で、口腔ガン、食道がんの危険性を減少させることが出来ます。

現時点でのこれらのガンを減少させる最適なアドバイスです。

・種類に関わらずタバコを避ける

・アルコールの摂取を控える

・肥満を避ける

・毎日少なくとも2カップ半の野菜や果物を摂取する。

 

卵巣がん

卵巣がんの原因はまだ良く分かっていません。家族歴は危険因子の一つでは有りますが、遺伝が原因の卵巣がんは約10%です。

卵巣がんの栄養学的な危険因子についてはまだ明らかになっていません。しかしながら、肥満とともに恐らく、高脂肪の食事(特に飽和脂肪酸)が卵巣がんの危険性を上昇させると結論付けている研究もあります。卵巣がんと運動および野菜や果物、肉、乳製品、アルコールなどの食事に関する因果関係もまだ明らかにされていません。

ですので、現在の所卵巣がんに対する適切なアドバイスは出来ません。

すい臓がん

喫煙、2型の糖尿病、境界型糖尿病等の疾患は全てすい臓がんの危険性を上昇させます。

幾つかの研究で、体重過多と肥満はすい臓がんの危険性を上昇させる事が明らかになっています。また、腹回りに脂肪がつくと、すい臓がんの危険性が特に女性で上昇する事が、明らかにされています。

また一部の研究では、身体的な活動性が高い人特に仕事で体を動かすような人はすい臓がんの危険性が低い事が分かっています。一方赤身の肉や加工肉を多く摂取し、野菜や果物の摂取が少ない人はすい臓がんの危険性が上昇します。この分野に関しては更に研究が必要です。

特定の食品やアルコール摂取とすい臓がんの、関係性についての研究はまだ余りなされていません。現時点でのすい臓がんの予防についての最適なアドバイスは、タバコを避ける事と適正体重を維持する事です。またアメリカ癌協会の指針に従い健康的な食事をする事も大いに役立つでしょう。

前立腺がん

前立腺がんは年齢、家族歴、男性ホルモン分泌と関連性が有りますが、食事や運動などの因子がどのような影響を与えているかまだ明らかになっていません。

最近の研究では、前立腺がんが進行性のものか、放置しても問題の無いものか?を、見分ける事が重要である事が分かって来ました。

例えば、体重過多の男性に危険性の低い前立腺がんが有っても問題有りませんが、それが危険性の高い前立腺がんの場合には命取りになります。体重過多は前立腺がんの診断の見通しや治療の予後を悪くします。

研究では定期的に運動する男性の方が前立腺がんの危険性が、少し低い事が分かっています。活発な運動は特に進行性の前立腺がんの危険性を低下させます。

幾つかの研究ではトマト、アブラナ科の野菜、大豆、その他の豆類、あるいは魚は前立腺がん、特に進行性の前立腺がんの危険性を低下させることを明らかにしています。アブラナ科の野菜は例えばブロッコリー、カリフラワー、キャベツなどです。

例えばビタミンEやセレンなどの抗酸化物質等の栄養素を含むサプリメントを摂取しても、前立腺がんに対して何の効果も無い事が明らかになっています。それどころか、大規模調査ではビタミンEのサプリメントが、実際には前立腺がんの危険性を少し上昇させる可能性が有る事が明らかにされています。

幾つかの研究では高用量のカルシウム食が前立腺がんの危険性を上昇させると、言っています。恐らく乳製品は前立腺がんの危険性を上昇させるでしょう。

現在の所前立腺がんの危険性を減少させる最適な食事と運動のアドバイスは以下の通りです。

・一日に少なくとも2カップ半の様々な種類の野菜や果物を食べましょう

・運動をしましょう

・適正体重を保ちましょう

カルシウムのサプリメントの摂取を控え、食事でもカルシウムを摂りすぎないようにしましょう。カルシウムや乳製品は結腸・直腸がんの危険性を低下させる可能性があるかもしれませんが、米国癌協会では癌の危険性を低下させるために、カルシウムや乳製品の積極的に摂取する事を推奨していません。

胃がん

胃がんの患者さんの数は殆どの国で減少してきています。胃がんは米国ではきわめてまれな癌ですが、最近は胃の上部の噴門部のガンの罹患率は上昇しています。噴門部での癌の罹患率の上昇は肥満と関連性がある逆流性胃炎が増えている事と関係があるでしょう。

多くの研究で新鮮な果物と野菜の摂取は胃がんの危険性を低下させることが、明らかになっています。一方で、塩分摂りすぎ、塩分の多い食品、加工肉などは胃がんの危険性を上昇させます。

身体のサイズや肥満が胃がんに及ぼす影響についての研究は、多くは有りませんが、ほとんどの研究で体重が増加すると胃がんの危険性が上昇すると言っています。

また運動と胃がんの関連性に関する研究も多くは有りませんが、恐らく運動も胃がんの危険性を減少させるでしょう。

現時点での胃がんの危険性を減少させるための最適なアドバイスです

・一日に少なくとも2カップ半の野菜と果物を食べましょう

・加工肉、塩、塩分の多い加工食品を減らしましょう

・運動を沢山しましょう

・健康的な適正体重を保ちましょう

 

(翻訳終了 続く・・)

 

本日も作業時間が長くなったので、続きはまた次回にします。

次回は個々の栄養素に対する米国癌協会の見解について、書かれているパートからご紹介します。

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