食べて実験VS各種類のアレルギー検査

アレルギーを診断するための検査には多くの種類があります。今日はアレルギーの検査にはどんな種類が有るのか?一般的な方法からまだまだ、一般には検査のエビデンスが得られていない種類のアレルギーの検査を含めてご紹介したいと思います。

スポンサードリンク



病院で一般的に受けられるアレルギーの血液検査の種類

西浦 美恵子9

アレルギーの血液検査の種類に関わらず一般的に言える事として、検査で陽性が出ても、実際はアレルギーを症状を起こさない方も沢山いらっしゃるということです。その場合には白血球の分画と言って、白血球の種類の割合を把握するのもアレルギーの傾向を把握するのに有効です。特に好酸球と言う種類の白血球数はアレルギー疾患との相関性が高い細胞です。

特異的IgE検査(RAST)

ある特異的なアレルギーの原因物質に対するIgEを数値化して調べる種類の検査方法です。保険では以下の190種類のアレルゲンから13項目まで同時に検査できます。保険の一部負担の料金ですが13項目で概算で4800円程度。(初再診料などは除く。)

一覧(13項目まで同時に検査できます)

例えば、以下の様な項目に分かれていますが、一覧から13種類の項目を選択して検査する事が可能です。

スポンサードリンク



◎家内塵 □ ハウスダスト1□ ハウスダスト2◎家内ダニ  □ ヤケヒョウダニ コナヒョウダニ

◎貯蔵庫ダニ □ アシブトコナダニ □ タマネギ □ サヤアシコナダニ ケナガコナダニ

◎果物・野菜  □ トマト  □ ニンジン □ ペニシリウム □ イチゴ  □ ニンニク □ カンジダ □ アシブトコナダニ □ タマネギ  □ リンゴ  □ タケノコ □ サツマイモ □ キウイ □  □ セロリ □ トリコフィトン □ パセリ □ メロン  □ バナナ  □ 洋ナシ □ アボガド  □ グレープフルーツ  □ ホウレンソウ □ カボチャ  □ ヤマイモ □ スイカ

IgE検査は卵と牛乳、ピーナッツや小麦の一部のタンパク質などの一部の種類を除いて、信頼性はあまり高くないアレルギー検査だそうです。例えばアレルギーの血液検査で陽性を示さない種類の食べ物に対しても、アレルギー症状が起こる可能性は有ります。また逆にアレルギーの血液検査で陽性を示した種類の食べ物に対してもアレルギー症状が起きないことが有ります。この検査はあくまで参考とする指標であって、確定診断では無いという事です。この特異的IgE検査の結果を元に厳格な食事制限をする事は、多くの医療機関では推奨していません。ある医療機関によれば、あくまでも確定診断は、実際に陽性のものを 食べたときの状態での判断することを推奨」しています。

一方ダニ、ハウスダスト、花粉、カビ、動物など、皮膚を介して接する種類のアレルギーの特異的IgE検査にはある程度信頼性があるそうです。

アレルゲン刺激性遊離ヒスタミン(HRT検査)

特異的IgE検査は、血液中の特異的IgEの抗体量を調べる種類の検査ですが、 HRTでは、特異的IgE抗体と結合した細胞 (好塩基球) がアレルギーの原因物質と反応して、 アレルギー症状を引き起こす原因物質のヒスタミンを遊離したかどうかを調べる種類の検査なので、 特異的IgE検査よりも生体内の反応をより的確に反映するという特徴があります。また、採取した血液を調べるため、アナフィラキシーショックなどの危険性がある種類の負荷試験検査よりも安全に実施ができます。検査は保険適応で出来ます。HRT5種類保険負担金約2800円(初再診料等は除く。)

HRT検査のアレルゲンの検査項目の種類一覧

項目コードNo. 検査項目名 含まれるアレルゲン
6479 0 HRT乳幼児期用食物 卵白、オボムコイド※、オバルブミン※、牛乳、小麦
6480 0 HRT学童・成人期用食物 ソバ、ピーナッツ、エビ、カニ、ゴマ
6481 7 HRTアトピー性皮膚炎 ヒト汗、ヤケヒョウヒダニ、ネコ上皮、イヌ皮屑、カンジダ

特異的IgE検査とアレルゲン刺激性遊離ヒスタミン検査の違について詳しくはこちらから

MAST-33アレルギー検査

優先度の高い33種類の項目を一度に調べる検査があります。必要な血液の採取量は0.5mlで小児の患者さんにおいても負担が少ない検査です。食物商品にたいし表示義務がある特定原材料7品目種類のアレルゲン(卵、牛乳、小麦、大豆、エビ、カニ、ソバ、ピーナッツ)を保険適用で全て検査できます。料金は33項目で約4800円。(初再診料などは除く。)

MAST-33検査:コナヒョウダニ、ハウスダスト1、ネコのフケ、イヌのフケ、オオアワガエリ、ハルガヤ、カモガヤ、ブタクサ混合物、ヨモギ、スギ、ヒノキ、ハンノキ、シラカンバ、ペニシリウム、クラドスポリウム、カンジダ、アルテルナリア、アスペルギルス、ラテックス、ソバ、小麦、ピーナッツ、大豆、米、マグロ、サケ、エビ、カニ、チェダーチーズ、ミルク、牛肉、鶏肉、卵白の33種類の項目が調べられます。

Viewアレルギー36種類検査

この検査は36種類の項目の検査が可能です。保険適用で全て検査できます。料金は36項目で約4800円。(初再診料などは除く。)

MAST33と比べ、オオアワガエリ、ハルガヤ、ペニシリウム、クラドスポリウム、チェダーチーズの5種類の検査項目が削除され、かわりにゴキブリ、蛾、マラセチア、オボムコイド、リンゴ、キウイ、ゴマ、サバ8種類の検査項目が追加されました。さらに、コナヒョウダニがヤケヒョウダニに変更されました。

その他の種類のアレルギー検査

パッチテスト

アレルギーの種類にはⅠ~Ⅳ型が有りますが、その中でもいわゆるアトピー性皮膚炎と言われる、皮膚のかぶれに関与する種類のアレルギーは、Ⅰ型アレルギーとⅣ型アレルギーと言われます。Ⅰ型アレルギーの原因はたIgE抗体が関与している即時型アレルギーなので、この抗体の関与は先にご紹介したIgEの抗体値を調べる種類の血液検査をする事で、確認できます。それに対してこのパッチテストではⅣ型アレルギーの診断に必要な検査がパッチテストです。皮膚にアレルギーの原因と考えられる種類の物質を貼付して皮膚の反応を調べる検査です。パッチテストは保険適用で、料金は21種類以内の場合1種類につき負担金が約50円。22種類以上の場合1連の検査で約1050円です。

パッチテストの方法

・背中、二の腕の内側などの健康な皮膚にかぶれを起こしていると考えられる種類の物質、(たとえば化粧品、植物、金属試薬等の種類の抗原)を試験紙付きのフィルムにつけます。

・その後フィルムを剥がし、フィルムの刺激反応が消えるまで30分ほど待ち、結果を判定します。判定は48時間後、72時間後あるいは1週間後に行います。判定は5段階評価です。

遅延型食物アレルギー検査

食物アレルギーとは食物によって引き起こされた抗原特異的な免疫反応の為に、体に皮膚のかゆみ、腫れ、じんましん、湿疹、喉の違和感、腹痛、下痢、吐き気、嘔吐などの種類の症状があらわれる事を言います。時には命に係わる様な重症なアナフィラキシーショックなどを起こすことも有ります。こうした症状はアレルギーの原因となる種類の物質が入ってから比較的短時間(30分~2時間以内)に起こる種類のアレルギーで、IgE抗体が関与して出現します。即時型食物アレルギーの検査は先ほどご紹介した、病院で一般的に行われている血液採取して、検査する種類のアレルギー検査にて調べられます。

これに対して、遅延型食物アレルギーではIgEが関与した即時型アレルギーと異なりそれ以外の種類の抗体、IgGやIgAなどが関与している種類のアレルギーだと言われています。即時型のアレルギーと異なり、食物の摂取とアレルギーの反応が出現するまでに時間差が有る為原因が特定しにくいと言われています。

(食物アレルギーとの関連性が疑われる種類の疾患)

皮膚:アトピー性皮膚炎 アレルギー性皮膚炎 じんましん 尋常性白斑
血管性浮腫 接触性皮膚炎

消化器系:便秘 慢性の下痢 口腔アレルギー症候群(OAS) セリアック病
腸疾患・結腸炎 過敏性腸症候群 好酸球性胃腸炎 呑気
腸の痛み逆流性食道炎(GERD) 消化性疾患

呼吸器系:鼻炎 慢性の鼻づまり アレルギー性鼻炎 ぜんそく 慢性の咳
ハイナー症候群

尿路:遺尿

認知・心理:頭痛 偏頭痛 自閉症 不眠症 多動性障害 慢性疲労症候群
てんかん ADHD 統合失調症

その他:肥満 挙動変化 慢性中耳炎 漿液性中耳炎 静脈洞炎 アフタ性口内炎メニエール症候群

筋骨格系:背中痛 筋繊維痛 関節リウマチ

(遅延型食物アレルギーの原因)

健康な時には腸の粘膜の細胞はテニスのガットのように規則正しく配列していますが細胞の間に穴が開いたように何らかのストレス(加工食品、遺伝子組み換え食品、抗生物質など)がかかる事で、腸内環境が乱れると、テニスのガットの一部が開いて、大型の未消化のタンパク質の結晶が血液中に流出してきてしまいます。それに対して抗体の種類のうちのIgG抗体やIgA抗体が作られると、免疫応答が起きてアレルギー反応を起こす原因になると言われています。遅延型アレルギー検査では抗体の種類のうちのIgG抗体やIgA抗体の値を測定します。

しかしながら、この遅延型アレルギー検査に関して、日本小児アレルギー学会の見解として、食物アレルギーの原因食品を特定する診断としてIgG抗体を用いることを、「IgG抗体は食物アレルギーのない健常な人にも存在する抗体であること。」、「食物アレルギー確定診断としての負荷試験の結果と一致しないこと。」「IgG抗体のレベルは単に食物の摂取量に比例しているだけであること。」を理由に推奨しないことが注意喚起されています。

確かに私も遅延型の食物アレルギーの検査をやってみましたが、実際血液中に流出してくる小麦や大豆などに対しては抗体値は低く、頻繁に食べていたバナナの抗体値が高かったので、日本小児アレルギー学会の見解通りなのではないかと考えています。

IgG抗体値が多くの食品で高い場合には腸管の粘膜にリーキーガットを起こしていて、その状態を反映していると言えると思います。リーキーガットを起こさないためには、腸内環境を整えることが何よりも大切だと思われます。

詳しくはこちらの記事を参考にして下さい。

No more アレルギー原因特定検査

ピーナッツが原因のアレルギー症状が増加している原因

筋反射検査

この検査はアレルギーの原因になっている種類の食べ物は重金属、化学物質などを特定するために、疑いのある物質を保持したりあるいは近づけたりして、筋肉の力の入り具合の変化を検査します。筋肉は体にとって有害な種類の食べ物や物質だと、力が入らなくなるという性質を利用しアレルギーの原因などを特定します。

この検査の場合は検査する人やされる側の意図が入り込むと上手くいかない可能性もあると言います。実は私も以前にキネシオロギーを学んでいたことが有りますが、私自身はこの検査に対して全面的な信頼を置くことが出来なかったので、(これは私自身の意図の問題ですが・・。)とうとう最後まで上手く筋反射を取ることも取られることも出来ませんでした。ですので、この検査で判定する場合にはその辺りも加味して熟練された術者を選択された方が良いかもしれません。

細胞毒性アレルギー検査

この検査ではまず。血液中から血球成分のうちの白血球という種類の細胞を取り出します。その後被験者のアレルギーの原因となる種類物質の乾燥サンプルを載せたスライドグラスの上に白血球を載せます。その様子を顕微鏡で観察します。もしその種類の食品にアレルギーが有る場合には細胞の形態が変化するのが観察できます。

この検査に関してはまだ科学的なエビデンスは出ていません。この検査の結果は、例えば被験者のT細胞がTの形に見えない場合(これ至って普通の事なんですが・・)あるいは、血液中の細菌が存在する事については全て懸念事項になります。そういうケースではその種類の食品を避けたり、特別なドロップでの治療を推奨されたりします。

反対意見としては、アレルゲンの被爆による細胞の変化では顕微鏡下で観察できることは無いと言うものがあります。この類の変化は光学顕微鏡では不可能で、もっと設備の整った研究所でしか確認できないそうです。ですので、この検査での変化の報告は嘘あるは、アレルギーとは無関係な検査なのではないかと言う事です。

私もこのような検査がある事は知りませんでした。抗原に会うとT細胞の形が変わる?う~ん、どれが白血球のうちどの種類の白血球がT細胞なのか同定するのが難しいでしょうね。

微弱電流を計測するアレルギー検査

このアレルギーの検査は微弱電流を計測するガルバノメーターという種類の測定器を使って、被験者がアレルギーの原因になる種類の物質や食品に触れた時の電流の変化を測定します。被験者は片手にはアレルギーの原因物質を、片手に電極を持ちます。

被験者がその種類の食品や物質にアレルギー反応を起こすのであれば、電流の流れを阻害するので、電磁波の流れを見る事が診断の手がかりなると言います。もしその種類の食品に対してアレルギー反応が起こるようであれば、電気抵抗が大きくなるそうです。

この計測についても科学的なエビデンスはまだ出ていないそうです。ガルバノメーターの計測値は計測者の器具を把持する力加減で変化するという報告も有り計測には最新の注意が必要だそうです。

毛髪検査

この検査は被験者の毛髪中の何種類かのミネラル含有率を計測します。もし、被験者が体に悪い食品を食べているとミネラルの構成比率が変化するという考え方です。

但し毛髪の伸びは1か月に1cmと非常に遅く、毛髪は何週間も頭皮の近くに位置しています。つまり、毛髪検査は必ずしま現在のの体の状態を反映している訳では有りません。それに毛髪検査が食物アレルギーと関連性が有るという事についても科学的な根拠は得られてません。

脈診

この検査は被験者がアレルギーの疑いがある種類の食品を、食べた前後での脈拍の変化を計測します。この検査では、アレルギー反応を起こすような種類の食品を摂取した後は脈拍数が上がるという前提の元に行われます。ただしこの検査にも科学的な根拠は乏しく、脈拍数の増減は被験者の不安や気分に大きく左右されるので、正確に測定するのは難しいでしょう。

この単元はこのHPを参考に書きました。

アレルギー検査についてのまとめ

アレルギーの検査については病院で広く行われている検査から、民間療法として行われているものまで沢山の種類が有ります。しかしながら、一番確実な診断は実際にアレルギーが疑われる種類の食品を摂取すること(食品経口負荷試験)だと思います。ただ、アナフィラキシーなどの重篤な症状を引き起こす危険性がある場合には医師の管理下のもと慎重に試す必要があるかもしれません。

また、慢性的な皮膚症状など気になる種類の症状が有る場合には、一定期間アレルギーの疑いのある食品を避けて生活し、症状との相関性を確認していくというのも、確実な検査方法だと思います。是非お金をかけずに色々実験してみて下さいませ!

スポンサードリンク




関連記事はこちら

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ